恋してた_3 [yuta_t]

Chapter118（yuta_side) ページ25

【yuta side】






少しだけ停止した思考回路







・







・








裕太「それって、、、いつ頃の話？」









あゆみ「えーっと・・・

確か前回の広告の時だから

・・・バレンタインの少し前かな？

どうしよう、、、、本当にごめんなさい」









裕太「・・・バレンタイン？」









・・・。









・・・そういう事か









・・・・全てが繋がった








電話を切って
もう一度、頭の中で整理し直す









あの日、俺が行けなかった
理由をAは知っていた









バレンタインの誕生日だって
ただ一緒にいたいから
そんな簡単な理由なんかじゃなくて









・・・なのに俺は









・・・。









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仕事が終わって
重い足取りと
重い気持ちのまま
自分の家に帰って









リビングに入ると
すぐにダイニングテーブルの上の
卓上コンロが目に入った









すぐに









A「おかえりー」









キッチンからいつも通りの
Aが鍋を持って出て来る









A「ベストタイミングー

ちょうど今、準備終わったとこなの

もうお腹ペコペコー

裕太も早く着替えて来て

一緒に食べよ？」









裕太「・・・。」









コンロの上に鍋を置いた
Aが振り返って









A「・・・裕太？

聞いてる(笑)？」









裕太「・・・何で？」









A「何でって

この前食べれなかったでしょ？

すき焼き！

パリに行ったら

食べる機会なさそうかなって思って(笑)」









裕太「・・・そうじゃない

・・・そうじゃなくてさ」









裕太「何で・・・

何でいつも通りなの？

何で普通に笑ってられるの？」









A「・・・笑ってられるのって

裕太こそどうしたの？

私はいつも、いつも通りだよ(笑)？」









裕太「ね、A？

ごはんはいいから

ちゃんと話そう？」









A「今、話してるじゃん」









裕太「だから、そうじゃなくて

真面目にだよ」









A「真面目にって・・・何を？」









裕太「何をって

記事の事も・・・

・・・あゆみと俺の事だって

前から知ってたんでしょ？」

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