恋してた_3 [yuta_t]

Chapter113 ページ20

もうすぐ会社
っていうところで
私の足を止めたのは








裕太→A

おはよう
昨日は連絡もせず帰れなくてごめん
仕事の後、宮田の家行って
気づいたら寝ちゃって
連絡出来なかった
本当にごめんね









・・・。









A→裕太

おはよう！
連絡ありがとう

そうだったんだね
私は大丈夫から

お互い今日もお仕事頑張ろうね









ごめんねの
スタンプが返ってきて









安堵のせいなのか
もやっとした気持ちが残ったせいなのか
ため息のような大きな息を吐いて









でも・・・
会社に行く前に
連絡がきただけよかった









返事にないまま会社に行ってたら
仕事も手につかなかったかも









半ば強引にプラス脳に切り替え
会社への足を早めた









今日の仕事は
都内のスタジオで撮影









撮影は順調に進み
無事に撮影も終わって
スタッフと話してると









あゆみ「Aちゃん！

ちょっと聞いたよー

もうびっくりだし寂しいし

パリ行っちゃうなんて・・・

もうー何で言ってくれなかったのー？」









数日前、私が担当する顧客を対象に
私の異動と今後の担当についての案内が
送付されたのはもちろん知っていたから
今日、あゆみからその話をされる事も
わかっていた








A「驚かせてごめんね

会社側から発表されるまでは

誰にも言ってはいないルールで」









あゆみ「そうだったんだ・・・

もー・・・でも信じたくない

せっかく仲良くなれたのに

まだまだ一緒に行きたいお店も

たくさんあるのにぃー」









A「それは残念・・・

でもずーっとパリで暮らすわけじゃないし

戻って来たらまた誘って」









あゆみ「それはもちろん

でもでもー今すぐ聞いて欲しい話も

たくさんあるんだよ」









あゆみ「Aちゃんが

背中押してくれたおかげで

ちゃんと自分の気持ち伝えれた話とか」









A「え？本当に？

すごい！よく頑張ったね！

って私何もしてないけど・・・

でも・・・本当によかった」









あゆみ「ん、いつまでも

うじうじしてるのも嫌だったし

それでね・・・」









話し始めたあゆみを
マネージャーが名前を呼び止めた

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