恋してた_3 [yuta_t]

Chapter109（yuta_side) ページ16

【yuta side】







その内容に
いや、その返信に初めて感じた
罪悪感・・・







本当のことを返せるわけないんだから
それは当然の結果だった








裕太→A


ごめんね
今日も遅くなるから
先に寝てて









・





・








A→裕太

わかったよー
じゃーすき焼きはまた今度

それなら私は久しぶりに
ジム行ってから帰ります

お仕事がんばってね









今日に限って連絡がくるなんて



でもこういう時
あっさりと受け入れてくれるから楽だ



こんな風に思う事も
平気で嘘をつける自分も









全部最低だった









・





・








仕事が終わってかけた電話に
あゆみはすぐに出た









あゆみ「お疲れ様ー」









裕太「終わったよ

・・・あゆみは？」









あゆみ「意外と早かったね

私も早く終わって

家に帰ってきちゃった」









裕太「そっか、じゃどうする？

なんかいい店ある？」









あゆみ「もしよければ・・・

家来ない？」









裕太「え？家？」









あゆみ「・・・だめ？

なんかまた外行くの

面倒になっちゃって(笑)」









裕太「んー・・・

家かー・・・」









あゆみ「ごめんっ嫌だよね

２人でお店っていうのも

どうかなって思ったから

裕ちゃんの車とかで話そっか？」









裕太「あー・・・

嫌とかじゃない・・・

ん、わかったじゃ行くわ！」









あゆみの家に向かうタクシーの中で









これは浮気に入るのか？


いや、友達の家に行くだけだし









向かってる時点で
行かないなんて選択肢を
しないことくらい自分でも
わかっているのに

到着までの
何もない時間が
そんな事を考えさせた









家に行くと









テーブルの上には
何品かの手作り料理

すき焼きじゃなくてよかった
なんてそこでも
また罪悪感が１つ増えた









あゆみの手料理を食べながら
たわいもない話を繰り返し









それは男とか女とか関係なく
友達としての話で
だからこそ時間が経つのはあっという間だった









・






・






ふと見た腕時計は
午前２時をまわった所だった







裕太「ごめん

ついつい長居しちゃった

そろそろ帰行くわ」

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