恋してた_3 [yuta_t]

Chapter94 ページ1

軽井沢から戻って
裕太を送った後は
私も午後から仕事へ









会社へ向かう
電車の中で
大きなあくびを一つ









はぁー・・・眠い









昨日の夜を思い出せば
当然の結果で
その記憶は私の体を熱らせた









オフィスに着いて
コーヒーマシンから
タンブラーにコーヒーを注いでると









サヨ「 Aさん

お疲れ様ですー」









A「おつかれー

昨日は報告メールもありがとうね

今日は？午前中は特に問題なかった？」









サヨ「はい、問題なしです

入電は何本かあったので

デスクにポストイット貼ってます」









A「おっありがとー」









満タンになったタンブラーを
手に取り自分の席に向かう私を
追いかけるようについてくるサヨ









サヨ「この前言ってた

ドラマちゃんと見ました？」









私にキスマイの指導を
してくれた彼女









A「見た！見た！

見始めたらハマって

一気に全部見ちゃった」









サヨ「やっぱりですよねー

私もそうでしたぁー

レンとシュウとユウキ

それぞれに良さがあって

選べないんですよねぇー」









自分の席まで来て
パソコンを立ち上げ
メールの確認が始まっても
サヨの話は続いた









サヨ「Aさんは誰を選びます？」









A「選ぶって

そんな目線でドラマを

見たことなかったよ

私、基本的に感情移入とかしない人だから」









サヨ「えー？そうなんですか？

普通は自分に当てはめますよー！」









A「・・・へぇー

そういうものなのかなー」









一通のメールで
マウスを動かしてた手が止まる









【芹沢あゆみ イメージモデル続投決定】









あれ以来あゆみとは
連絡を取っていない









・・・。








サヨ「・・・Aさん？」









ハッとしてサヨを見ると









サヨ「ほら、沢木さん呼んでますよ」









サヨが指差す方を見ると
少し離れた場所から
呆れたような顔で沢木さんが
こっちを見ていた









A「すいませんっ」









慌てて立ち上がると









沢木「ちょっと来い」









そう言ってミーティングルームに入った

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