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Cinq-cent-vingt-sept ページ46

「どうだ、準備できたかー?」

『この状況でそれを言われても…』

「…」


他の人より大きなナイフケースを持ち
この部屋に戻って来たアサヒさん

まぁ、下手に言い訳みたいになってしまっても
余計に傷つけるだけか


今はBLUEに集中しよう

すると


「そういや、本戦第一回戦の連絡来たぜ」

『そのニヤケ面って事は…誰かしらの関係者ですね』

「…ククッ」


自分のスマホをいじりながら笑うって事は…
本当に分かりやすいね



「本戦第一回戦は
サージェVS幸平創真
アイツは見てて退屈しなかったが、此処までさ」

「…っ」

『あー』



本当にアイツは持ってるというか、なんというか
何人もいる中で初戦を飾るのがあの二人

兵装料理のサージェさん
僕も何回か特訓と称して対戦させてもらったけれど



『どうなりますかね、』

「おいおい、アイツの実力はお前も知ってんだろ?」

『そりゃ、5回当たって3勝2敗ですから』

「裏の、サクとな」



えりなちゃんにわざわざ見せつけるような話し方で
わざわざ付け足してくる


『…』


チラリ、とえりなちゃんの方を見てみると



「別に、BLUEを制すのは私ですわ」



そう言って、部屋を出ていってしまって
アサヒさんと二人残ったところで…




『うーん』

「やっぱ、お前もわかるよな」

『ええ、なんやかんやで
付き合いの長さは数年ものですから』




目線だけで言いたいことがわかる僕等



『やっぱりまだ、学生って感じ』

「その発言爺くせえぞ」

『ひどいですね』



どうみても、今のえりなちゃんは
お母さんの真凪さんの事が影響しているんだろう

“私が見込んだ彼ら”


以前、リオが進級試験前に手伝った北海道講座の際
そう言っていたらしいけれど

彼らの事を気にしている必要もないくらい
今の彼女は焦っている



『まぁ、
彼女の気持ちも想像できないわけじゃないんですが』



このままだと、何も変わらないよ
仙座衛門さんや、周りの人達



『…どうか、気づいてほしいな』

「んー?、なんか言ったか?」

『いえ何も、それより一回戦見に行きますよね?』

「おう、終わってからお前の相手してやるよ」

『よろしくお願いします』

「やる気は十分ってか。珍しい!」



今の所、自分の目的が順調だからだろう
えりなちゃんに対して、アサヒさんはとてもうれしそうで

クシャリ、と頭を撫でられる



全く、最初から想定外ばかりだ


ーーーーーーー


-ザワザワ


“「ご来場の皆様
BLUE本戦へようこそ!」”

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blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月27日 6時

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