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Quatre-cent-quatre-vingt-six ページ5

ちらほらと合格する店も増えて来た


『買うてきたー!
良かったら食い?』

『ありがとうございます』


玖珂さんのご厚意でもらった十傑特製焼きそば
まぁ味は分からないんだけど、結構香りが強い


『イカに…オリーブオイルとイカスミ
フランベで香りを凝縮

プラスしてキャベツ、玉ねぎに
トマトか』

『ようわかるもんやね』



魚介の黒木場君に野菜は…タクミ君かな
後は…



『うお、何やこの半熟卵!』

『エビの殻…
ウチのアキラですね』


玖珂さんもいうように、真ん中に少し大きい卵の黄身
きっとここにも仕掛けがあって
抽出作業ができるのはアリスちゃんとアキラ
けれど



『この出来は…ウチの汐見ゼミ特有ですから』

『ほー』



多分、やり方はゼミで作ったあの方法だろう
アキラ謹製のレッドオイル


釣られてきたのか岳樺も十傑の方の店の近くにいて
何かあったのか、アキラが煽りまくってた



「…悪いなお隣さん、
お宅の行列まで奪っちまってよ」

「キミの仕業だな…、葉山アキラ!
香りのパワーで、ビーチの客を集めるとは…!」



あぁ、そういう事か




『持ち帰りの客が他の屋台の近くでアレを食べることで
エビ、野菜、イカ、ソースとクセの強い香りが
他の客まで届く』

『ほんで、他のお客さん奪ってったって訳かい…ははっ』


意地悪やねぇ…と笑う玖珂さん



すると



「だが…それがどうした!
300万だぞ!!」




打倒十傑に必死な彼にとっては
最終日に全部巻き返すってのが信じられなかったんだろうけど




『実力を見せれてもろた以上
それは強がりなんやないかぁ?』

『…決まりましたかね』



後はアキラが言ったらしい
僕をビックリさせてくれる、って言うのを楽しみにしよ


ーーーー
玖珂さんとも別れ
ようやく19:00になった


“『そこまで』”



メガホンでタイムアップを知らせ、
合格チームを呼んでいく



“『ーーチーム、そして
十傑評議会チーム、合格』”




ハンデを付けた筈の十傑チーム
2日間を捨てて、最終日で巻き返した最終的な売上金額はなんと


600万


まさかの合格ラインの倍額で売り上げて来た



『すごいねぇ…』



詳細を調査員が集計をしている中
生徒はそれぞれで話していて
僕はまっているだけだから、ぼんやりと聞き耳を立てる



「んで?、夏休み、
お前らどうすんだ?」



話題は夏休みについて
…彼らはまだBLUEについて知らないのか


幸平の周りの子達はそれぞれ里帰り、ツアーとか
色々予定を立てていたけれど
割り込むように入る一つの声


「残念だが、そんな暇はないかもしれんぞ」


いよいよだ

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blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月27日 6時

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