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Cinq-cent-sept ページ26

Souma side



「…っし、第一の門クリア!」

「幸平」

「お、タクミ」



「創真君、タクミ君、お疲れ様」

「おー田所も合格か!」



もう一回会えた第一の門の合格者の集合場所
どうやらコイツらのとこも変なテーマだったようで



「今回のBLUEは異色すぎる…!
以前はごく普通の美食コンクールだったというのに!」


「ははっ面白れーよな」




その時




「ったく!、なんでアタシが!」

「お?、あん時の?」

「どきなさい!、邪魔よ」




走っていったのは俺のグループにいたあの時の姉ちゃんで




「どうかしたのか?」

「創真君のグループの方から来たよね…?」




「ちょっと、行ってみっか」




今度は田所とタクミも一緒に陣幕の方に戻り
隙間の方から中をのぞいてみると





『…時山さん、聞こえますか!!』



「アイツ…」

「あのノワールか」

「うえぇええ、どうなってるんだべ!?」




顔は見えねえけど
あのじーさんの近くに
才波朝陽が変人って言ってたあのノワールが呼びかけてて
白衣の医者もいやがる

何があったってんだ?



そのまま数秒後



「…はっ!」

『良かった…!』




「そういや、あのじーさん入院中って言ってたな」

「非常事態、というわけか」

「問題なくてよかったね」





どうやら、あのノワールの実食中だったみてぇだな




「お主の皿で一瞬あの世の川が見えたわい」

『六文渡しちゃだめですよ、渡っちゃいますから
今、ランタービさんに水持って来てもらってます』

「もういるわよ」

『あ、すみません
でも…早めに気づけて良かった』





あのノワールの実食で倒れかけたっつー事か
卓の上にあるのは、天ぷらうどんか?




『大元の仕組みはイタリア、マントヴァの伝統料理
Luccio in Salsa(ルッチョ・イン・サルサ)から

ルッチョは淡水魚のカワカマス
それをセロリ、ニンジンなどの香味野菜の一緒に煮込んだ湯に
醤油で和の要素を合わせてダシに

サルサは本来ケイパーやイタリアンパセリですけど
シソと乾燥ネギを加えた合作サルサを揚げる前のカワカマスに
塗り込んであります』


ちょっとしたパンチ力に、と声からして笑ってやがる



「もう、お主の皿は食えんかもしれんな
あの少年と約束を破ってしまう」

『…幸平創真ですか?』

「死期を悟ったら最後の晩餐はあの子の店に、と依頼したんでの」




あのじーさんわかってくれたんじゃねーか!



すると…




『でしたら、僕は
あなたの魂が迷わないように、
向こうでだしますよ、皿』

「…なんと」


『だって僕は死神なんで』



はい?

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blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月27日 6時

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