Cinq-cent-six ページ25
(Continue Asahi side)
幸平創真も合格しちまったし
残りはAくらいか
“「次の挑戦者、中へ」”
“『…失礼します』”
“「ふぉふぉ、ようやく来おったな」”
“『はい？』”
やっぱりわかってねえのかよ
待っていた、と言った元ノワールに対し
首をかしげてやがる
そのまま、サーブをするAを見ながら
笑顔で言い出した老人
“「わしと同じ日本のノワールであるお主に
これからの裏を任せたい
お主が何故顔を隠すのかは聞かん
じゃが、ここは関係者しかおらんし
どうか、顔を見せてはくれんか？
優しい死神」”
“『大先輩以前に
お客様のお願いですから…勿論ですよ』”
そう言って、仮面を外して現れた素顔に
執行官とえりな姫の目が見開かれる
“「なっ!、アンタ!!」”
「っ!?…なぜ!」
「はは、これが現実さ姫」
一方で、
“「表にもかかわっている、と言うのは本当じゃったんじゃな」”
“『えぇ、しかし今日はノワールですよ』”
久々に見たような気さえするAの素顔
仮面越しじゃない空気が新鮮なんだろう
いつもより深く深呼吸をしてるのがすげーわかりやすい
”『さ、実食して頂きながら
なんでも答えますよ
僕限定で後継者試練ですね』”
ニコリ、と笑いつつ
実食が始まった
ーーーーーーーーーーーーーーー
side you
陣幕の中に入ると
幸平達いないしいいかな、と思って
時山さんの言う通りに仮面を外した
『Provarlo?』
「これは…!」
「天ぷらうどん、か？」
『ちょっとズルしちゃいました』
まさか、トレーラーの中にあるとは思わなかったんだけど
時山さんがノワールとして歩き始めた最初の頃
うどんをだしていたという事を僕は知っている
『ノワールとして、今まで前線で頑張ってこられた無頼漢に
最大の敬意をもって
カワカマスの天ぷらうどん、とでも名付けましょうか』
「…いいじゃろう、この品を出したこと
後悔せんようにな」
そういって、箸を動かした時山さん
すると
「遠月の死神がなんでここに」
『ここではサク・チェシタです
だって黒翔Aに招待状はきていませんから
取り決めたのはそちらでしょう？』
「…っ、そうね」
僕は送ってきた方で出ているだけの話だから、と
やんわり返すと
流石に上の決定だから、という事か
納得したランタービさん
その時
『!…医者』
「は？、なんで」
『早く!!
時山さん入院中って事は待機させてるでしょう!!!』
やっぱり、体力的に9割はきつかったか…!
慌ただしくなってしまった
Cinq-cent-sept→←Cinq-cent-cinq
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (
レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼 | 作成日時：2021年10月27日 6時
