Cinq-cent-cinq ページ24
『.....』
作るものは決めた
食材があってよかったけれど
僕の皿、大丈夫かな
一応体力の事を考えないと
下手したら救急車沙汰になりかねない
でも
『暴れてくるとも言っちゃったし....』
よし
『9割くらいにしよう』
ーーーー
出来上がった皿を持って
そろそろいいか、と陣幕のほうに向かうと
「あ」『....おや』
丁度、幸平と鉢合わせた
けど
『先にいいよ』
「そっすか」
なんか、キレてないか？
いつもの感じはあるのにね....
「次の挑戦者、中へ」
観察してる間にも、順番がきたから
幸平は中へと入っていく
「元々裏の品々だけを期待してやってきたのでな
やはり、表の連中は取るに足らん者ばかりのようじゃの」
『...』
裏にもそれなりの世界があって
少し危ない目に遭うような事も何回かあった
先生が篩にかけてくれたのもあったけど
だから僕も...身を守る、っていう事を
頭の中に置くようにしていたし
表はそんな場面なんてない
コンクールという型にハマった料理人が落ちるのは仕方ないとしても...
今回のBLUEに関しては、
本人達がどうしようも出来ない所から不利だ
『理不尽、だよね』
そして、この状況下で
幸平の第一声はというと
「もっぺん行ってみろよ、
じーさんよう」
『.....っふ』
やっぱり
幸平だったら
コンクールに来た、じゃなくて料理しに来た
って感じがする
「おーおー、
その元気があれば俺のメシバッチリ食えるっすね!
おあがりよ」
そして、出した皿はというと...
『美味しかったなぁ....常連さん限定のお通し』
ゆきひらで才波シェフから特別に、と頂いた
限定らしいお通しの
「も、最中!?」
あん肝のもなか
時山さんは
侮辱か、と怒りかけたようだけど
そんな筈はない
『さて、温めてよそい直してこよう』
1人の審査員に大勢の出場者だからしかたないけれど
選択ミスったな
調理台に戻る途中
陣幕の中から
「第一の門、潜ってよし!」
ﾊﾟﾝｯ、とピストルの音が聞こえてきて
仮面の中では口角が上がっていた
ーーーーーーーーーーーー
Asahi side
「あなたの相棒とやら
調理台に戻っていくようだけれど?」
「っはは、皿が冷めちまったんだろ」
さっき一瞬映ったアイツの調理台
作る品はなんとなく理解した
すると
‘‘「彼奴はまだ来んのか」’’
‘‘「あやつ？」’’
‘‘「....ワシの次に日本の裏会食をまとめるだろう、
と言われてる後継者
ま、当人は知らんじゃろうが」’’
おい、それは聞いてねぇぞA
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blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (
レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年10月27日 6時
