Quatre-cent-quatre-vingt-dix-sept ページ16
(Continue Erina side)
そのまま断る間もなく
才波朝陽に部屋を連れ出された
逃げないよう
いつもの死神とやらではなく、初めて見た時にいた
チェーンソーの女性がいるけれど
すると
「…っ!」
「っはは、流石えりな姫
アイツらバケモンだからな！」
廊下からすでに漂ってくる
とてつもなく優美な香り
こんな香りを作れるなんて…!
才波朝陽を先にそのまま廊下を進んでいく
そうして見えて来たのは
「はっははははは!」
『…っ!』
階段を下りて
広いリビングにあるかなり設備の良いキッチンに
似合わない騒音と笑い声
何より驚いたのは
「あの方…!」
「あぁ、そういや連隊食戟オッサン行ってたんだっけ？」
隣の才波朝陽がわざとらしい
すると
『…ｯｸ』
ｶﾞｼｬﾝ!と音を立てて
もう一人いた死神が倒れ込んでしまった
そしてそのタイミングで
「おーい、占領すんのも程ほどにしとけよ!」
「…あ？、ってなんで神の舌がここに居やがる」
此方に気づいたあの時の方
まさか、この方もノワールだったなんて
その時
『…アンタ連隊食戟の時に会ったって言ってたろ』
「おー、大丈夫かフォルス？」
『ｺｸﾘ』
何か、いつもと様子が違くないかしら
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Side you
くそ
相変らず先生にボッコボコにされること数回
なんとえりなちゃんが降りて来た
なんで連れて来てるんだ
正直リオと入れ替わった今
バレそうだったからあまり会いたくなかったんだけど
「そういや、あの連隊食戟の時に反逆者だったか」
「そうそう、義弟の様子見に行ったって言ってたじゃん!」
「…ｯﾁ」
舌打ちって酷いな
そのまま喋らず成り行きを見ていると
「そうだ、えりな姫オッサンの皿食ってみれば？」
「テメ何言いやがる!」
アサヒさん何がしたいのかがわからない
「姫にさ、ノワールの事知ってもらおうかと思って!」
「じゃテメェが作れや」
『…なるほど』
BLUEの料理勝負を仕掛けはしたものの
あまり知られていないノワールの力を見せて
精神揺さぶる目的のような気もするけれど
ちゃんと僕やリオの話を聞いてくれて
話す努力はしてる、と思う事にしようか
なら
『総帥は食べるの、食べないの？』
「…っ」
やっぱりね
協力するつもりで話したんだけど
多分、入れ替わる前と後で差異が大きかったんだろう
疑るような目線になっている
えりなちゃんのうしろから、目が合ったアサヒさん笑ってるし
…全く仕方ない
『サイバさんと勝負するんだろ』
Quatre-cent-quatre-vingt-dix-huit→←Quatre-cent-quatre-vingt-seize
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (
レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼 | 作成日時：2021年10月27日 6時
