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Quatre-cent-trante-et-un ページ46

※軽めのヤンデレっぽい表現注意です
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その後もいくつか打ち合わせの確認をして

夕食を食べ終わると
皆さん自分の部屋に戻っていった

お酒も入ってたし
ぐっすりなんだろうな

そして夜



“「寝ないで大丈夫?」”

『寝ると竜胆と司からの電話出られなくなるけど』

“「それは困るな」”

『冗談だよ、クスクス』

“「ひっでーなー!」”

『ごめんごめん』




テラスに出て、
ぼんやりと星を見ていたら
丁度電話がかかってきたから
そのまま話していた



『食戟どうだった?』

“「もう俺は負けないよ?」”

『つまり圧勝した、と』

“「あはっ!、幸平もすげーなー」”



あんなに毎日食戟やっててよく体力保つよね



“「明日はももにまた頼んでたしな!」”

『わお』

“「Aも受けてあげれば?」”

『やだ』



食戟を断り続けてるのにも理由があって
僕の進路はまだ後輩君達は知らないんだろうけど



『遠月に残るんだから
僕はいつでも会えるしね』

“「幸平達びっくりだろうな!」”

“「まさかAが講師とは」”

『最初はアシスタントだけどね』



僕は来年
遠月で講師をやらせてもらう事が決まっているから
別に幸平君とはいつでも会える

だからこそ
今、食戟は受けないんだ


すると、


“「で、いつ帰ってくんだー?」”

『5日後だよ、まだ昨日別れたばっかりじゃん』

“「…長い」”

『手のかかる兄妹みたいだね、ふふ』


まるで子犬のような声で
しょんぼりしているような二人の様子に
笑ってしまう



そして



『まぁすぐ帰るからさ、待っててよ』



と、口にした時



-ギュ


『…っ!?』



もうみんな寝てるだろうな
と気が緩んでいたからか

後ろの人影に気づかなくて



“「どしたー?」”

“「大丈夫?」”

「…」

『…ちょっと強めの風に驚いただけだよ』



背後から僕の首と腹に回る腕と
肩に乗せられた頭



「…」

『(少し様子がおかしいな…)』



アサヒさん


ーーーーーーーーーー
Asahi side


たまたま偶然、目が覚めた



「…ッチ」



ガキの頃の夢に悪態をつき

落ち着こうと起き上がり、下に降りると
声量を抑えたアイツの話し声が聞こえてくる



『まぁすぐ帰るからさ、待っててよ』


笑顔で話すその様子に
また、盗られるのかと
焦燥感に駆られた



そして気づけば



『…うん、イタリアの夜は風が吹くんだ、外だしね』

「…」


俺が後ろにいるのに
器用に電話を続けるA



なぁ、



お前は俺の義弟だよな?




回した腕に力を込めた

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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます!これからワクワクして待ってます! (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月26日 2時

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