Quatre-cent-dix-neuf ページ34
「ちょっとちょっと!!、どーいう意味っすか!?」
『わーわー、ちょっと待って』
いきなり名前出して
しかもあまりよくない事言っちゃったから
詰め寄って来る幸平君
周りの子も頭にハテナマークが浮かんでいるけれど
「A…お前まさか、」
『多分考えてること当たってるよ』
さすがアキラ、と言えば
ﾊｧ…と額に手を当ててため息をつかれる
ひどいな
すると、
しびれを切らしたのか
「二人だけで納得しないでここに居る全員にも分かるように説明してくださらないかしら？」
アリスちゃんが割り込んできた
…仕方がないね
説明しようと、ゆっくり口を開いた
『十傑は書類仕事をしなきゃいけないのも分かるでしょ？』
「え、えぇ…」
『一応暫く後輩君達を見ていて、僕なりの把握させてもらった結果なんだけど
幸平君、真面目にコツコツ書類やるタイプじゃないだろ』
むしろ料理以外の事だったら夏休みの宿題終わってない子みたいに
詰めてやりそう、と言えば
この場の何人かは確かに、なんて頷いちゃって
『となると、もし書類が溜まるとどうするか？
新しい十傑の表に立つのは勿論今回勝利した8人になるだろうし
…僕一年頑張ったからもう勘弁して』
遠回しな言い方になってしまったけれど
多分、後半はげっそりしてたんだろうな
竜胆は声を上げて爆笑してるし、司はアワアワしてるし、後輩君達からはかわいそうな目されるし
「この一年で幸平の性格を完璧に把握してる…」
なんて納得しちゃうし
『まぁ、何かあったら手伝うくらいはするからさ』
「分かり…ましたわ」
『ただし本気でヤバい時のみにしてね』
ぽんぽん、とえりなちゃんの頭を撫でると
しぶしぶ、と言った形で頷いてくれた
ちなみにぶすくれた叡山は竜胆がにらみ聞かせてくれていたからヨシとして
「じゃ、俺らはもう用済みだ」
「だな!」
『帰ろうか』
もう引継ぎなども全部済んだんだろう
「しっかり頼むぜー!、幸平創真!!、それに薙切ちゃんも!!」
帰る前に一言祝いの言葉を竜胆が掛けると
「司先輩!、今度二人でガチの食戟しましょうね!
まだやってませんから!!」
「あぁ、いつでもいいよ
でも次は負けないって思うよ」
相変らずの火花を散らす二人
その横で、少し耳打ちする
『竜胆…ﾎﾞｿ』
「…？」
不思議そうな彼女に
『戻って来たね』
そう言って笑えば
「…おう!」
やっぱり、竜胆の笑顔は周りも元気にしてくれる
それぞれ会場を出る前に話していると
「A」
『お疲れ、アキラ』
僕の方にアキラが来た
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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます！これからﾜｸﾜｸして待ってます！ (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年4月26日 2時
