Quatre-cent-dix-huit ページ33
(Hayama side)
「私達が…十傑に」
連隊食戟ようやく結末を迎え
戦ったアイツらの席次決めに話が移る
だが
「そーいや、九席どうしますー？」
間延びした声の幸平に始まり、
「なーに言ってんだ幸平
Aはセントラルの第九席だぜー？」
「いやーしかしっすねぇ
黒翔センパイ一日…というより
たった数時間しかなってないってカワイソ―じゃないっすか？」
「しかし、全員一年生と二年生で占めてしまう…というのは」
「総帥だってもう一年生になったじゃないか」
お互い主張を譲らず
いつまでも話が平行線をたどる事数分
「本人に聞けばよかろう」
前総帥の一言で
「あれ…ってか黒翔センパイどこ行ったんだ」
となったのが少し前
そうして小林竜胆がアイツを見つけ
やっと現れたAに事情を説明してやれば
『え…
僕じゃなくて叡山でよろしく』
「ハァ!?」
やっぱりな
そう言うんじゃないかと思ってた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
side you
なんか、僕が会場を離れている間に
ギスギスした空気に戻ってないか？
と思ったら、
事情を話してくれたアキラ曰く
僕を第九席のままにするかで揉めた、との事で
あっさり断った僕に
なんとなく、嬉しそうな顔に見える司と竜胆
「なんで俺なんだテメェ!!」
まぁ勿論
後ろで叡山がキレているけれど
「テメェ…？」
『いけいけー竜胆』
なんて茶番は置いておいて
「何故ですか…！、黒翔さん」
えりなちゃんの方に向き直る
『多分、えりなちゃん的には少しでも
三年生がいたほうが安心って考えじゃないかな？』
「…その通りです」
『やっぱりね』
まぁ、一年生ながらに総帥なんて責務背負うことになって、不安なのも少し理解は出来る
しかし
『僕個人を抜きして、断った理由を説明すると
僕は薊政権の時に名前が知られまくってるから
折角一新された新しいえりなちゃんの政権に僕がいると…インパクトにはなるだろうけど、
それがマイナスになる、なんてこともあり得るんだよ』
「…」
遠月内は薊政権は終わりを迎えたとはいえ
それの余波が落ち着いていないのに
僕がまた表に立つのはよくない
すると
「黒翔さん個人としては…どうしてですか？」
個人的な方の理由をえりなちゃんが聞いてくる
『あー…それは、』
少し言葉に詰まると
周りの人らまでこっちを見てくるし
…仕方ない
『幸平君の書類までやりたくないから』
「「「「「「は？」」」」」」
『わー』
なんとも気の抜けた顔、なんて
Quatre-cent-dix-neuf→←Quatre-cent-dix-sept
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます！これからﾜｸﾜｸして待ってます！ (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼 | 作成日時：2021年4月26日 2時
