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Quatre-cent-dix-sept ページ32

「黒翔君…君は一体…」

「あらあら、予想外と言った顔ですわね」



流石に礼を言われるとは思ってなかったのか
珍しい薊さんがみれた



『あのまま、過去の事を隠していたら
恐らく僕は潰れていたと思うので

薊さんが正してくれたおかげで
色々ケリつけられました

十傑になる、って言う司達との約束も果たせましたし』


顔を上げれば…



「僕が…君を利用したのを分かっていても、かい?」




総帥の頃の薊さんって
随分キャラ作ってたのかと疑う程の
しおらしさ



『利用された、なんて思っていませんよ』

「…!」



これは本心



『貴方がただの親バカだったって事は
生徒じゃ、僕とリオしか知らないでしょうし』

「なっ…!」

「そうですわね〜」



ヒラヒラと、横でリオも手を振る



『僕にとっても後輩ですからね
貴方の目的は、理解してました』

「…」

『けれど、そこまで弱くなかった…
それだけです』



すると




「いい先輩に、恵まれたんだな…彼女も」

『全力で否定します』

「フッ…折角なら君の十傑としての姿を見てみたかったものだ…」

『いいんですよ、僕もう卒業ですし…

だから、

これからは、守るんじゃなくて
見守ってあげてくださいね』

「ついでにウチの店にもまたいらして下さいな」




そう言って笑うと、




「……頼んだよ」




僕達の横を通り過ぎて、
今度こそ去っていく薊さん


その背に、



『えぇ

またすぐ、お会いしましょう

Hai ancora delle sfide…』




小さく、言葉を投げた



ーーーーー



『そう言えば途中から見えなかったけど、
先生どこ行ったの?』

「あぁ、あの爺でしたら
うるせーから先帰る、と」

『あー…もういいや、
多分遠月の近くに拠点用意してるんだろ』

「でしょうね」



薊さんを見送って、会場に戻ってみると


「いたーーっ!!」

『…はい?』

「まーたお前逃げやがってー!!!!」

『ちょ、ストップストップ竜胆!?』



ガシリ、と竜胆に腕を掴まれて
運ばれた先は



「なーにやってんすか黒翔先輩!」



幸平君達も司達もいるステージ上



「来たか、黒翔A」

『総帥まで…何事?』

「儂はもう引退じゃ」


あ、まじで?
突然すぎて頭が回っていない




「新総帥は薙切えりなだ、A」

『へー、おめでとう?』

「黒翔さんまで…!!」


アキラに捕捉してもらって、
普通に考えてそれ以外できる人いないよね?と
言えば、ぽかんとするえりなちゃん


『とにかく僕もう関係なくない?』


むしろ降ろして?と竜胆にいえば



「御主の事で話が拗れとるんじゃ」

『………は?』

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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます!これからワクワクして待ってます! (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月26日 2時

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