Quatre-cent-six ページ23
“「な、なんと!!!、
反逆者側のメインディッシュ!、今から作り直しのようです!」”
制限時間は残り10分
なのに、
えりなちゃんは今からメインディッシュを作り直すらしい
「幸平君
君の皿を味見してあげたのだから
いまから私の手足となりなさい!」
「しゃーねーな」
「レモンの皮をhacher
指示した香辛料をmelanger
30秒でおやりなさい!」
そう言った後、えりなちゃんは
自分の皿に向かい手を動かし始めたけど
「あら、えりなさん随分お急ぎですわね」
『そりゃね…あと10分だし』
けど、
今から何を作るんだろうか
見た限りじゃ
肉は鶏、あとは
『クルートに、香辛料は
ターメリックと…？』
「どうしまして？」
あれって、普通なら…
『女木島が使っていて
せいぜいコクを与えるくらいにしかできないと思うけど…』
随分特徴的な素材のチョイス
「肉の火入れが完了した瞬間に
クルートを巻きサラマンドルへ
二度とチャンスはなくってよ!!」
「合点!」
怒涛の嵐のように
えりなちゃんは指示をするし
それについていく幸平君も凄い
『薊さんの件で、最初えりなちゃんは大分怖そうにしていたけど』
最初の時とは打って変わって成長し
結果的には彼女自身の糧になったんだと思う
「いつもの優雅で流麗な調理とはかけ離れた
轟々とした激流の様な殺気だ!」
タクミ君の驚いたような声が聞こえてきて
『…あれ殺気か、』
以前のえりなちゃんは女王様
少し言い方は悪いけれど
神の舌に頼って、
彼女の皿は誰でも作れるルセットの延長線上
薙切えりなは何処にもいなかった
けれど、
『スペシャリテ…か』
神の舌ですべての皿を完璧に仕上げられる
そんな彼女がスペシャリテを出した幸平君の発破に掛けられて
今まで経験したものをすべて盛り込んだ
幸平君に勝つ皿
まさしく出来上がるのはスペシャリテ
『全てを美味に仕上げられる神の舌のスペシャリテ、か』
今の彼女は
神の舌に頼るというより
きっちり使いこなして、
薙切えりな、という料理人の皿を、初めて見たような気がする
ﾋﾞｰｰｰｰｯ
「さぁ、召し上がれ」
『その先に待っているものが
さらに重くなってしまう事にならないといいけど』
出来上がった神の舌のスペシャリテ
いや、薙切えりなのスペシャリテ
『メインはクルートを巻いた地鶏肉に…』
「黄色いソースは、エッグソースでしょうかね」
高級レストランで見られるとてもきれいな
前のえりなちゃんらしい、
綺麗な皿だけれど
『あの小瓶、何だ？』
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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (
レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます！これからﾜｸﾜｸして待ってます！ (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2021年4月26日 2時
