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Quatre-cent-cinq ページ22

「しょ、食戟だとーー!!」


会場も驚いている



「…何てことを考えるんだ!」

「そんなやり方でコース料理を成立させるだなんて!」



確かに、聞いたことがない



「Aさん?」

『どうした?』

「薙切家の料理人…もっと言えば神の舌にスペシャリテってございますの?」




スペシャリテ、か




『いや、少なくとも今のえりなちゃんには聞いたことないかな』




スペシャリテ
その料理人にしか作れない
その料理人の顔を表す一皿


三年にもなれば当然あるし
一応…僕にもある



「何度も仙左衛門様に挑戦なさってはいたようだが…」

「でも、未だに認めてもらえないって言ってたわね」


と、檻の方から聞こえてきて




「あら、そうでしたの」

『何でも正解を見つけてしまうからね』



てか、あの総帥に挑戦って
薙切家そんな事するんだ

けれど…


『もし、えりなちゃんがスペシャリテを出せたとしたなら…』

「スペシャリテとスペシャリテの二段構えのコース」



戦況は決まったかと思ったけれど
だんだんわからなくなってきた

制限時間は残り10分




その時、




「全く…何を言い出すかと思えば
食戟とはね」



今まで黙っていたえりなちゃんが
静かに喋りだす



「君の辞書にチームワークという言葉はないのかしら?」


一方で


「無えだろ俺らに!
チームワークなんて」

つきかげの中でもどんだけ言い争いしたと思ってんだ、と
幸平君



『そうなの?』

「こちらがございますわ」



と、取り出したリオのスマホを見せてもらうと



“ギャーギャー!!”



『すっごい声…ふふ』

「寝れませんでしたが」




にぎやかだなぁ…




「ま、けどよ!」



そんな声がして
顔を上げると
ニッとえりなちゃんをみあげる幸平君がいて


「こーゆう方が俺ららしいだろ?」



とても、楽しそうだ



『…強いな』



そして、
そんな発破を受けたえりなちゃんは




「…バカね、」




自分の調理台に戻る




「火入れ途中のメイン食材
c'est bon

ソース,non


香辛料c'est bon

クルート,non

バター,non…」



まるで指揮をするように
それぞれの食材を触っていく

今までとさらに雰囲気が違うわ


すると



「幸平君
今私がノン、と言った食材だけれど
これらは後で保存容器に入れておくから
後でお夜食でも作るといいわ」


「お、おう
何だったんだ今の…?」




「君のせいで調理の予定が変わったから使えるものを厳選したのよ
全く新しい一皿を創り出すために!!」



「あら、」

『…また凄い展開に』


ほんとにどうなってるんだ
今年の一年生

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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます!これからワクワクして待ってます! (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月26日 2時

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