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Trois-cent-quatre-vingt-quinze ページ12

司と竜胆、
この遠月で少なくとも三年以上…
しかも十傑の2トップまで上り詰めた二人のコース料理


しかも一つはスペシャリテ



「まずは小林先輩の前菜ですわね」

『うん、流石』


竜胆がサーブする



「あ…アレが本当に
竜胆先輩が作った前菜メニュー!?」




反逆者の子達は驚いているみたいで



『まぁ、司のスペシャリテがメインだから
いつものアマゾン系の自然の感じを出しちゃうとね』

「コースだっつってんだろが」


フランス料理は食材をこれでもかと工夫して出すから
自然の美味しさをだしてしまうと
コースにはならないんだ


竜胆が作った皿…
パイ生地を重ねて焼き上げる



「へへっ


名付けて、

“きのこのミルフィーユ〜デュクセルを挟んで〜”

だぜっ!!」



millefeuille(ミルフィーユ)

milleは千、Feuilleは葉とか、落ち葉かな
直訳すると千枚の葉

幾重にも重なる生地の形が落ち葉を表し
折り返して層を増やすことで千を表す

名前の通りのフランスのお菓子



「しかし、ミルフィーユと言えばスイーツですが…」

『まぁそれはイタリアで言う日本のデザートピッツァみたいなものでしょ』




審査員が竜胆の皿の実食に入る



「Ms,小林が使った主役食材は“しいたけ”

オリーブオイルでじっくりコンフィし
旨味を閉じ込めつつ風味をじっくり高めていますー!」



満足気な様子に会場も大盛り上がり、という所だけど



『しいたけってのがまたいいよね』

「ええ」



しいたけの栄養素にエリタデニンってのがあって
簡単に言えば血流をスムーズにするっていう働きを持っている
他にもいろいろあるんだけどね



『加えてパイ生地…小麦粉は炭水化物
体内の血液の中にブドウ糖になって存在していて
身体の中にエネルギーを送ってくれるんだ』


「で、二つの効果で
次のスペシャリテへの空腹感、それに期待感を持たせる、と」



コースの仕掛けはこんな感じだけど



『さっき』

「どうかなさいまして」

『反逆者の子達がアレが希少食材を得意とする竜胆が作ったのか!って言ったろ?』



それだけじゃない



「十傑の人間がそんな誰でも作れるような皿出すわけねえよ」

「デュクセルでしょうか…」

『うん』



ちゃんと、竜胆らしさがちりばめられている



丁度審査もデュクセルの話になったみたいで


「砕いた木の実や生クリームと合わせたデュクセルをパイ生地に挟んだのだね
…そして一番の味の決め手は酸味」

一体どんな食材の酸味かなと、聞く薊さんに二ヤリと笑う竜胆


「げ、まさか…」

『わかりました?』


先生は分かったっぽい

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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 「どーも!!、漸くオレの出番なんで、ちゃーんと食ってってくださいよ!」 (2021年4月28日 8時) (レス) id: cb665f2842 (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 続編おめでとうございます!これからワクワクして待ってます! (2021年4月26日 7時) (レス) id: 39613b56f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年4月26日 2時

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