19、『俺が本物のシンデレラにしてやるよ』 ページ46
上陸したその夜
一行は予約していた酒場で宴をしていた
当然隊長格には女が群がる中
ランカは昼にこっぴどく振ったのを見られていたのか
寄せ付けぬオーラを放ちながらカウンターで一人飲んでいた
その男らしからぬ色気ある姿にマスターはほぅ…と溜息をこぼした
『…ん？』
不意に、部屋の隅で必死に掃除をする小汚い娘が目に入る
周りは気づいていないのか誰も気に止めない
『…マスター、あの女は？』
「？…あぁ、娼婦のコマ使いのミーシャさ。まだ小娘でしかもあんなだから…周りには
『…
ニヤリ、楽しい玩具を見つけたように笑うと
グラスの酒を一気に飲み干しその女に近づいた
『おい、シンデレラ』
ミ「え…あ、の…」
『そう呼ばれてんだろ？悔しくねぇのか』
そう問いかけると女の顔は俯く
ボサボサの髪にボロボロの服で
素顔もわからないほど伸びきっていた
ミ「皆さんの言うこと…間違ってませんから…私、色気なんて無いし…美人でも無いし…」
ランカは鼻でそれを笑うと
ミーシャの腕を掴んで立ち上がらせる
ミ「っ！？」
『いいか、ミーシャ』
ミ「っ、私の…名前！」
グイ、と顔を近づけて妖艶に笑う
『シンデレラは、ダイヤの原石なんだよ』
ミ「ーっ！？///」
『着飾って、自分から王子様の所へ行かなきゃ幸せは掴めねぇ。俺がお前の魔法使いになってやるよ…こい』
ランカはマスターに目配せすると
2人で奥の部屋へと入っていったー
30分ほど経ってからランカがいない事に気付くマルコ達
マ「ランカー？」
サ「え、いねぇの？…わり、ちょい離してくれる？」
エ「んがっ！？…ランカ？」
そんな3人をくつくつ笑いながら見つめるのは
1人日本酒を煽るイゾウだった
イ「ランカなら、さっきシンデレラのお嬢と奥へ入っていったぞ」
エ「はっ！？」
マ「嘘だろぃ…」
サ「え、じゃあ…その子と…？」
イライラオロオロする3人 その時ー
カツーン…
ヒールの靴音が響き、酒場が静かになる
その音の方を全員が見るとー
色気満点のランカと、ランカに肩を抱かれる淡いワインレッドのドレスを着る美女が立っていた
勿論、それはミーシャである
ミーシャは内心パニック状態になりながらも
先程の会話を思い出していたー
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れんこん(プロフ) - なんでこんな良い作品に出会えなかったのか苦悩するばかりです！！どのキャラも最高ですし、主人公がもうどストライクです！最新話まで頑張って読みます！！！更新頑張ってくださいいい！ (2019年9月23日 17時) (
レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
滅月(プロフ) - …なんだかキルラキルの皐月様みたいだなぁ… (2019年5月29日 17時) (レス) id: 0b47fc3e16 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなり申し訳ございません。そしてご指摘ありがとうございます！話の途中からは「」の前にキャラの名前の頭文字を入れるようにしております！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2018年7月10日 14時) (レス) id: fb7eb0f65b (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 少し読みづらいので、キャラがしゃべる前にキャラの名前入れたらどうでしょう？ (2017年12月14日 3時) (レス) id: 7bc9a154f5 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 鈴屋さん» Google先生に聞いてきました！女の子が戦うなんて私好み過ぎまする…また読んでみます！有難うございます！ (2017年7月7日 1時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2016年12月31日 14時
