【ワンピース】ドS中将は自由人【逆ハー】 part1

16、『お前は人間だろうが！』 ページ34

ランカ達が乗り込み1ヶ月が経ったある日
白ひげ海賊団に挑む海賊船が現れた

どうやら最近のし上がったルーキーらしく
たまたま甲板にいたマルコとサッチは溜息を零す

マ「ったく、若ぇのはこれだから…」

サ「どーする？確か今日の当番隊は…」

マ「あんな1隻俺が1人で片付けてくるよい」

ヘリに足をかけ、両腕を翼に変えるマルコ

サ「あ…おい、マルコ！」

マ「俺1人で片付くならそれで良いだろぃ。俺は傷付いてもすぐ治るバケモノなんだからよぃ」

サ「おまっ…」

何か言いたそうなサッチに気付かずマルコが飛び出そうとした瞬間ー

何かがマルコの体に巻きついた

「「へっ？」」

それは思いっきりマルコを引っ張り
甲板へ叩きつける
どうやら鞭のようだった

マ「ぐあっ！？」

サ「ちょっ…て、ランカ！？」

コツ、コツと靴音を鳴らし向かってくる海賊船を見る

その顔は何処か起こっているようだった

『馬鹿な事をほざく鳥の躾は後にするとして…サッチ。あの船は沈ませない方が良いのか？』

サ「へ？あ、あぁ…うん…」

『分かった。カイトに言っておいてくれ』

ヘリに足をかけ、ニヤリと笑うランカ

『"少し遊んでくる"とな』

そして飛び降りるランカ。サッチは慌てて下を見たー

そこには、まるでランカを運ぶように海が動いている光景があり
サッチはただそれを見送るしかできないのだったー


程なくして敵船の甲板に降り立つランカ

カツン…と靴音が静かに響く

「な、なんだお前！」

「白ひげのクルーか！？」

『ただの乗船させてもらってる居候だが…退屈していてな。遊びに来たのさ』

腰から鞭を取り外し、ぺろりと唇を舐める

『さぁて…楽しい時間の…ハジマリだ…！』


その笑顔はどんな悪神よりも禍々しかったー

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