2、『お前は黙って 俺だけを見ていろ』 ページ4
『…もう朝か…くぁぁ…』
のそり、ベットから起き上がるランカ
『…準備してくる』
「はい、いつも通り珈琲を入れてますね」
『…あぁ…』
そして、奥へ入っていくランカを見送りつつ
カイトは珈琲を入れにキッチンへ向かう
そして珈琲を入れながら
ふと、ランカと出逢ったあの日を思い出すのだったー
〜五年前〜
カイトはその日
新米海兵の一人として列に並んでいた
「(僕達の新しい上官！どんな人だろ〜？)」
その日は隊の新しい中将が来ると言って
多くの海兵が集められていた
特に部隊に配属される海兵たちは
ソワソワしながらその時を待っていた
ーカツンー
ざわついていた筈なのに
やけにその靴音が響いた気がした
一人の人間が目の前の壇上に上がる
紫のロングをひとつくくりにし
白く美しくきめ細かい肌に
濃い紫のスーツを身にまとい
背中には あの正義のコート
腰には鞭がぶら下がっていて何よりも
どんな色にも染まらないような
ナイルブルーの瞳があまりにも美しくて
カイトは何もかも見好かれてしまいそうで
思わず息を飲んだ
『…あー』
その声は 鼓膜を犯すように耳に伝わり
抗えぬ甘さと束縛を生んでいる気がした
『今日から貴様らの上官になるA･ランカだ
貴様らに命ずることはただ一つ
俺の靴音が響いたら
跪く準備をしろ 以上だ』
その命令に何故か
皆、ただ首を縦に降ることしかできないでいた
「なんて…人なんだ…」
ふと、カイトはランカと目が合った気がした
次の瞬間ー自分の体は宙を舞っていた
「え、えぇぇぇぇええええ！！！？？」
ランカの目の前に落とされると同時に
体に巻きついていた何かが外れる
ソレは、ランカが腰につけていた鞭だった
それをしまうと ランカはにやりと笑う
『お前、今から俺の補佐官だ』
「は…え…はぃぃぃぃぃいいい！！？？」
ブンブンと首を横に振るカイト
「ぼ、僕なんてまだまだ新米の海兵で…！その！」
話す最中に、グイッ！と胸ぐらを掴まれる
カイトの目の前には
美しすぎるランカの顔があった
『ゴタゴタうるせぇよ』
「(ひぃぃぃい！！///)」
『お前は黙って 俺だけを見ていろ』
「ーっ！！？」
その瞬間、カイトは悟った
もう、この人からは逃れられないことをー
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れんこん(プロフ) - なんでこんな良い作品に出会えなかったのか苦悩するばかりです！！どのキャラも最高ですし、主人公がもうどストライクです！最新話まで頑張って読みます！！！更新頑張ってくださいいい！ (2019年9月23日 17時) (
レス) id: 14f134c39b (このIDを非表示/違反報告)
滅月(プロフ) - …なんだかキルラキルの皐月様みたいだなぁ… (2019年5月29日 17時) (レス) id: 0b47fc3e16 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - オタクさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなり申し訳ございません。そしてご指摘ありがとうございます！話の途中からは「」の前にキャラの名前の頭文字を入れるようにしております！これからもどうぞよろしくお願いします！ (2018年7月10日 14時) (レス) id: fb7eb0f65b (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 少し読みづらいので、キャラがしゃべる前にキャラの名前入れたらどうでしょう？ (2017年12月14日 3時) (レス) id: 7bc9a154f5 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 鈴屋さん» Google先生に聞いてきました！女の子が戦うなんて私好み過ぎまする…また読んでみます！有難うございます！ (2017年7月7日 1時) (レス) id: b3669d4d8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2016年12月31日 14時
