【ワンピース】ドS中将は自由人【逆ハー】 part1

9、『男なら正面突破だろうが』 ページ16

そして3日後、ランカの予想通り白ひげが来たと街は大騒ぎする

「ふぇぇ…来たよ…そういえば、いつも思うんですが…ランカ中将…ランカさんって海賊とか海軍とか船が来る時ほぼ100％当てますよね？どうしてですか？」

と、すこし真顔になってからニヤリと笑う

『海は俺に従順だからな…』

「へ…？」

『さて、行くぞ』

「えぇぇ！？もう？」

『ここのログポーズは半日で貯まる。奴らもその間に食料と酒を調達しに来ただけだろ。次の島には１ヶ月から２ヶ月かかるから何も買わないわけにはいかないしな』

2人はそう言いながら船着場へと向かったー



「でっかぁぁぁぁ！！？」

『ほう…立派なものだ。1600人乗せるだけのことはある』

「どどどーするんですか！？」

『何がだ？』

「どうやって侵入するかですよ！一ヶ月以上乗るなら食料庫とかに隠れないと持ちませんよ！」

『何寝ぼけた事を言っている』

「へ？」

と、シュルリと何かがカイトの体に縛りつく

それはランカ愛用鞭でー

『男なら正面突破だろうが』

気づいた時には カイトの体は

ランカと共に宙に浮いていたー

一方、白ひげ海賊団船内は

出航１時間前ともあり殆どが船に乗って積荷の確認を行っていた

その甲板の隅で話すのは

その船の隊長と呼ばれるサッチ、エース、マルコ

サ「あーあ、酒の名所って聞いてたのになぁ」

エ「売ってるとこ全然見つかんねーもんな」

マ「地元民しか知らないらしいからねぃ…」

そんな時、突然嵐は現れる

カツ…ン…

独特の靴音を響かせ

降り立った男に目が釘漬けになる

『やぁ、白ひげ海賊団一行。ここの船長と話がしたいんだが、』

右手に大きなひょうたん酒をもち

左手に鞭とそのさきに号泣しているナース服の女

近くにいた隊員たちが構える

「んだてめぇ！」

「海賊に何のようだぁ！？」

ふー、と溜息を吐くと

カイトから鞭を解き

隊員達を見やる

『君達のような下っ端じゃあ話にならん。』

「っんだとぉ！？」

殴りかかろうとする男達を見やると

ゆっくり息を吸ったー

『"跪け"』

「「「「「っ！！？」」」」」

ランカが一言言った瞬間

跪く様に倒れる隊員達

マルコたちも驚くように目を見開く

ランカは気にすることもなくナース服のカイトに目をやった

『おい、いつまで泣いている？』

「なんであんたはいつも無鉄砲なんですか…！」

『いい加減慣れろ』

そんな会話をしているふたりをまわりはポカンと見ていたー

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