10 ページ10
(望side)
.
.
長いHRが終わればみんな風のように教室を後にする
まぁ、俺たちも例外やないんやけど
桃『なぁ、流星?』
青「んー?」
桃『いや、やっぱなんでもないわ』
流星と出会ってまだそんなに日はたってないけどほんまに信頼できるええやつなことはわかっとる
重岡先輩とのことも色々聞いてくれるし、偏見も差別もしてこないしな
やけどどこかよくわからない男、それが藤井流星で
やってこんなにほりが深くてザ男前!って顔しとるのに口に水いれたまま話したり、目の前にあるシャーペンをずっと探し回ってたり
どこかアホっていうか天然というか…
ギャップ萌えといったらそんな気もするけどらどっちかと言ったら残念なイケメンって感じなんよな
まぁ、それが流星のええところか
青「なに、ニヤニヤしとるん?」
桃『いや、流星と友達になれてよかったなぁーって思っただけ』
青「…なんやねん、変な望」
桃『変なのは流星やろ、笑』
新しい場所で友達ができるか不安やったけど流星がおってくれるから毎日笑っておれる
ほんまに感謝してんねんで?
言葉で伝えるのは恥ずかしくてあんまりできひんけど
桃『でもありがとう。』
青「ふふ、こちらこそ。」
桃『あー、明日から授業始まるのめんどいなぁ』
青「ほんまやなぁ」
流星と喋っとると帰り道はあっという間
青「じゃぁ、俺こっちやから」
桃『おん、じゃぁ、また明日』
いつもの別れ道で流星と別れて自転車にまたがる
自転車を漕ぐスピードを少し上げれば風が気持ちいい
まだまだ明るい春の空
オレンジ色に輝く太陽はまるで重岡先輩みたい…
桃『…アホやな。』
気がつけばいつでも重岡先輩のことを考えとる
恋ってほんまにすごいんやな
やけどこんなにも先輩のことを考えとるのはきっと俺だけ
やって先輩にとって俺はただの後輩
いや、それ以外かもしれへん
相変わらず俺には素っ気ない
淳太にも濱ちゃんにも、さっきのサッカー授業中やってあんなにかわええ顔で笑うのに俺がおるといつも仏頂面で会話やって全然続かへん
そんな先輩もかわええけど、
かわええんやけど笑った顔がみたい
俺の方をみて笑ってほしい
そう考えとる俺はきっともう重岡先輩にぞっこんみたいです
426人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふぉん | 作成日時:2021年5月1日 21時