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(望side)




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携帯のアラームに起こされる朝


いつもならテンションなんて上がらへん朝やけど今日からはそうやない


いつもより念入りに髪をセットして制服に着替える


もちろん、朝食やって抜かずに食べるで??


桃『いってきまーす!』


誰もおらん部屋にそう声をかけて自転車にまたがる


ポカポカの太陽が気持ちよくて自転車を漕ぐスピードがあがる


あと一つ曲がり角を曲がったらきっと先輩がおる


今日こそ、絶対話しかける


そう自分に念じて曲がり角を曲がれば


桃『やっぱりおった!』


仲良さそうに歩く男子3人組…の真ん中の1番小さい後ろ姿


桃『重岡先輩!おはようございます』


赤「…おはよ。」


紫「おお!望やんけ!おはよ」


桃『濱ちゃんもおはよ!あ、淳太も』


黄「俺はついでか!」


桃『バレた???』


淳太のキレキレなツッコミに爆笑しとったらやってきたあいつ


青「ふぁー、おはよ。」


桃『おはよ、流星。
目、開いてへんけど大丈夫なん、笑』


青「んー?」


桃『歩きながら寝るなや』


朝から大好きな人たちに囲まれて登校できるなんて最高やない?


あ、淳太のことは好きやないけど


流星と喋っとったら見えた重岡先輩の顔


なんか元気がない気がして気がついた時には声をかけてた


桃『体調悪いですか?』


赤「え?あ、大丈夫やから。」


ふい、っと逸らされた視線にズキンと心が痛む


紫「しげ、体調わるいん?大丈夫か?」


黄「体強くないんやから無理すんなよ?」


赤「わかっとるって、笑」


初めて重岡先輩が笑っとるところをみた


その笑顔があまりにも可愛すぎて


青「望?行かへんの?」


桃『ごめん、今行く!』


体が動かなかったことは俺だけのひみつ

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作者名:ふぉん | 作成日時:2021年5月1日 21時

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