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(望side)



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赤「…一緒に帰らへん?」


そう先輩に言われたのは数分前


なんの会話もなく歩く通学路


やけど隣に先輩がおるってだけでなんだか足取りは軽くてキラキラしてみえた


赤「…なぁ、小瀧。」


桃『なんですか?』


声を出すとともにピタリと止まった先輩の足


不思議に思って顔を覗き込めば少し赤くなっとるのは体育祭終わりやからやろうか


それとも俺のことを意識してくれとるんやろうか



もし後者やとするならば少しだけ自惚れてもええですか?


赤「あの…、連絡先交換せえへん?」


桃『ふふ、ええですよ!
俺も交換したいなって思ってたんです!』


先輩にさらに近づけばふんわりとかおる先輩の匂い


優しい石けんみたいなええ匂いがして心拍数が上がる


赤「ん、ありがと」


携帯に表示されたDaikiのトーク画面に頬が緩む


桃『こちらこそです!』


結局、これ以上の会話はせえへんかったけど世界一幸せな帰り道やった


流星おらんくてほんまによかったわ笑


せや、重岡先輩のリレーで勝ったら言いたいことってなんやったんやろ…?

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作者名:ふぉん | 作成日時:2021年5月1日 21時

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