はああ！？ ページ8
「ミン族って知っているだろ？」
グクの言葉にミミはうなずいた。
「うん。あの山の向こうのでしょ。中央に行くときによく会うわ。」
グクは深刻な表情で続けた。
「そのミン族が、最近族長が変わって、ユンギっていう若い人になったのだけど、すごい遣り手で、中央でどんどん稼いで、最近はチョン族やキム族が中央にものを持って行ってもあまり売れないんだ。でもミン族は何もルールを破っていないし、どうしようもない。」
「そこで、同じように困っているキム族と手を結ぶことで、この危機に立ち向かおうと思ったんだ。」
グクはちらっと寝ているホソクを見た。
「でもついさっき、キム族からの手紙を見てから、ヒョンがより具合悪くなったんだ。」
「ふーん、」
ミミはにんまりと笑って、グクを見た。
「あそこにあるそれっぽい封筒を覗いてみたいとは思わない？」
グクは目を丸くしたが、ミミは封筒にそっと手を伸ばした。
「ほら、チョン族ホソク殿、キム族ソクジンより」
ソクジンという言葉に少し何かを思い出したが、ミミは構わずに読み進めた。
「貴殿との協同組合は賛成ですが、そちらの方が人数も規模も大きいのでどうしても利益が偏ってしまうことはお話させていただいた通りです。」
「そこで、チョン族の若者をこちらによこしてもらえれば、と思います。特にチョン・ミミさんはもともとチョン族ではなく、今現在も一人だそうなので移ってくれるのではないでしょうか。」
「ご検討、よろしくお願いします。」
「「はあーーー！！！」」
二人の叫びがシンクロした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 76人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
AULA−輝き(プロフ) - ユンギさんとテテ…。まあ友達ではありますね。いい人が見つかるといいな… (2019年4月4日 16時) (
レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
闇子(プロフ) - ユンギさんとテテはどうなりますか？ユンギペンなもので、気になります。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いので、ぜひ完結してください。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
茜★(プロフ) - 更新待ってます！ファンタジー風だけど、すごく人物描写がいいです。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りんご姫(プロフ) - 前作の得体の知れない少女と不良たちから飛んできました！素敵な作品です。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AULA −輝き | 作成日時：2019年3月6日 13時
