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115阿部side ページ34

深「そりゃあ俺がさくまに負けるわけねーだろ」

阿「弱さ競ってどうすんの?笑」



酔いやすいという自覚がないから面倒臭さもダントツ。今も本人にとっちゃ素面なつもりなんだろう。

この前のふっかと同一人物だとは思えない。ふっかはいっつも難しいこと考えて、一人でかかえて苦しむ。だから無意識に眉間にシワがよってるんだけど、そんな顔とは大違いだ。



深「てか阿部ちゃんなんなの?最近俺のことずっと避けてたでしょ」


阿「それはこの前の事があったからでしょ!」


みんなにはバレないようにしてたのに。酔ったふっかは何を言うかわかったもんじゃない。



深「この前ー?…俺が泣いたやつか!」


阿「は⁈」



ふっか⁈

え⁈


それ言っていいの?明日の朝知らないよ?多分覚えてるのは舘さんと照と目黒だけだけど…言っていいの⁈

ほんとに何言うかわかったもんじゃないな。



岩「は?どういうこと?」



照の視線が怖い。



目「阿部ちゃんがふっかさんを泣かせた…?」

向「何したの⁈」

向「ふかさんだいじょおぶ?」

佐「ふかざわどーしたあ⁈」



阿「ちょっっっっっとまって!」



お前らどんだけふっかが好きなの?早めに否定しておかないと何かマズい気がする。



阿「佐久間康二は話がこじれるから一旦大人しくしててもらえる⁈ で、ふっかは俺が泣かせた訳じゃ無いからね。」


深「お前のせいだろー。俺悪く無いもん。」


阿「ああもう!! 『もん』とかぶりっこすんな!」


佐「阿部ちゃんあざといのに人のこといえないよー」

向「そーだそーだー」

深「そーだー。」


阿「ふっかまで⁈」



岩「阿部。ちゃんと話してもらおうか。」

目「そうっすね。ふっかさんに何かしてたら許しませんよ。」

宮「サシでも良いから話そうな。」


阿「怖い怖い怖い」



右見て酔っ払い、左見て深澤愛護団体。今の俺の状況を四字熟語で表すとしたらまさに、絶体絶命。


酒の入った何でも屋ほど厄介なものはない、と身に染みて感じた。

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作者名: | 作成日時:2020年9月21日 18時

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