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85阿部side ページ4

阿「先ずね、照も佐久間を仲間にするの賛成してくれた。ラウの説得してくれるって。」



思ってもなかった事に佐久間の目がキラキラ輝いた。



佐「え、ほんと!」


阿「本当。あとはふっかなんだけど…多分賛成すると思う。

最近の様子見てるとほぼ確実」



それはラウを拾った時みたいに、力になりたいって動機じゃないだろうけど。



佐「じゃあ…」


阿「佐久間が何でも屋のメンバーになれる!」


佐「やった!やったよ阿部ちゃん…!!!」



わーい、と無邪気に喜ぶ佐久間。やっぱり佐久間も此処に居たかったんだね。



阿「阿部ちゃんって笑」


佐「俺ね、ずっと大切な人がいなかったんだけど此処でなら出来る気がするんだ。

舘さんと翔太みたいな関係が築けるかなって。」


じゃあ阿部ちゃんって呼び方に変えたのは佐久間の中で距離が縮まったからか。



阿「俺らと?」


佐「うん。だってこんな温かい所今まで無かったもん。」



そうだ、此処は温かい場所。きっと佐久間も加わって、もっと良い場所になる。



阿「この9人、大事にして行こうね。ずっとずっと」


佐「そうする。阿部ちゃんのお陰でここまでこれたんだから!

でもさ、なんで阿部ちゃんは俺の事気にしてくれるの?」


阿「あ、それね、丁度今から話そうと思ってたんだけど聞いてくれる?」


佐「え、うん」



そう、俺は佐久間に過去を話すつもりでいた。どうしても聞いて欲しかったんだ。佐久間を迎えいれると決めた時からそう考えていた。


俺が佐久間に自分を重ねているから。境遇が似てる訳じゃ無いし、性格とかも似てる訳じゃ無いけど、何故か佐久間は特別に感じる。


だから、聞いて欲しい。…なんて、答えになってないのかも知れないね。



阿「俺の昔話なんだけどね…」

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作者名: | 作成日時:2020年9月21日 18時

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