チート少女は、救済する。 (ページ26)

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その日の夜

雨が降っている中、私は、傘もささずに立っていた。

………織田作が、死んだ。

目をつぶると、たくさんのこと溢れてくる

…織田作とは、太宰さんに紹介してもらい、仲良くなった。

坂口さんと、織田作さんと、太宰さんと。あのバーでいろんな話をしたこと。

一緒にカレーを食べたこと。
織田作の天然なところに何度も笑わされたこと。

色々、蘇ってくる。

織田作は、竜頭抗争で、親がいなくなった子達を助けたことは知っている。
何度も、彼らにあった。
、お姉ちゃん、そう言って、私に抱きついてくれた。
…ミミック。織田作が追っていた組織。
彼らに、子供たを殺されて行ったと聞いた。
あの場所に向かう時に、彼らのところを通った。

真っ赤な炎に包まれた、車。てカウンターで、倒れ
ていたおじさん。

そして、廃墟で血を流して倒れていた織田作。

………彼らはミミックに殺された。

ねぇ、織田作。私、まだまだ色々話したかったんだよ？

遊びたかった。

話したかった。

笑いたかった。

まだまだ織田作と色んなことをしたかったんだよ？

ねぇ、織田作。

なんであそこに1人で行ったの？

なんで私や太宰さんに助けを求めてくれなかったの？

織田作の元に行く時に乱歩さんにあって聞いたよ？
乱歩さんに言われたんだよね？
やめた方がいい。行ったら死ぬって。

分かってる、って何？

自かが死ぬってわかってていったの？

なんで、私を置いていったの？

なんで頼ってくれなかったの？

私たち、友達じゃないの？

織田作言ったじゃん。歳なんて関係ないって。
友達だ。って。

ねぇ置いていかないでよ、。

『っ、織田作…っ、織田作っ… っ』
涙が溢れてきた。

『っ…置いていかないでよ…っ…織田作っ…………』

私は、その場に座り込んで泣いた。

すると、

「風邪、ひくぞ…夏夜」

雨が止んだ