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今日は三谷の授業はなく特別クラスの授業だけだった。
特別クラスはつい最近に立ち上がった制度で
成績がバラついている生徒の中で優秀な人がその人にあった勉強をする編成クラス。
まだ実験的ではあるから週一に増えただけ。
階段で登った三階の端にある教室なんだ。
そこは元々教室達が使う仮眠室でもあったから他の教室とは離れていて大きな声を出してもバレない、というか聞こえない。
………とはいっても騒ぎすぎじゃないですか。雑誌を開いてあーでもないこーでもない騒ぐ若武を見る。
上杉「うるっせ。静かにしろよ。」
自分の席についていた上杉まで若武の近くに行く。
黒木「まあまあ、多少騒いでもバレないさ。それよりさ、何見てんの。」
『若武の好みの女のコ。』
若武「そうだぞ。人生最大の壁かもしれん。」
上杉小塚「「は?」」
上杉と小塚が見事に同じことを行った時教室のドアノブがカシャッと開いた。
黒木「来たぞ!」
若武「隠せっ!!」
その間1秒にも満たず一瞬で何枚もあった雑誌をバッグの中に押し込む。
それに釣られて僕達もあわてて席につく………ところで動きが止まった。
それは今入ってきた人が今日若武とぶつかりそうになった女のコだったから。。。
皆がじぃとその子を見てるなか平然としているのは今日いなかった小塚。不思議そうに見比べている。
こんな偶然有り得るんだ……
僕達が驚くのは勿論、その子も驚くわけで。
驚くというか…………???
ああ若武にポストって言われたからか。
だから少し怒り気味なのか
なら黒木にナンパされたのもその理由かな。
空気の読めない先生は僕達の紹介を始める。
先生「端から上杉和典。クラスは三谷Cでみんなからは[数の上杉]って呼ばれている。
先生「隣は黒木貴和。クラスは三谷B。欠席が多くてなかなかCに行けないとこだ。実力は認められてんだけどさ。」
黒木がふっと笑う。
先生「次は小塚和彦。クラスは三谷C。[シャリの小塚]だ。」
小塚「シャリは社会と理科のことを三谷ではそういうんだ。」
小塚が優しく説明する。
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作者名:無名てゃ | 作成日時:2020年7月29日 19時