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「眠い?」

「ん…」

藤ヶ谷は今にも寝かけそうな声で答えた。

「ゆっくり寝ていいよ」

「宏光も一緒に寝よ?」

「ん、わかった」

俺は藤ヶ谷に優しく話しかけると、彼を優しく抱き締めた。
すると藤ヶ谷はゆっくりと目を閉じた。

藤ヶ谷の寝顔は綺麗だ。
ずっと見ていられる。

しらばらくすると、藤ヶ谷の規則正しい寝息が聞こえてきた。

「寝ちゃったか」

今日も随分無理させたからな。

藤ヶ谷の身体に残る俺がつけた無数の痕を、優しく指で撫でた。


俺のものである証。
俺の独占欲。


どこまで俺は欲深くなるのだろうか。

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作者名:ルナ | 作成日時:2022年1月2日 18時

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