約束 ページ36
個々好きな物をプレートにのせ終えた吹雪とAは丁度二人分の空いていた席へと腰掛ける。
特に話題が見つからず無言で食べ続ける二人。
A(どうしよう…気まずすぎる!)
何か無いか…と頭をフル回転させるAだがこう言う時に限って出てこない。
吹雪「水瀬さん」
A「ひゃい!?」
不意に名前を呼ばれ声が裏返り恥ずかしさに顔を赤くするA。
吹雪「今日の自主練、良かったら付き合って貰えないかな?」
A「へ…自主練ですか?」
吹雪からこんな御誘いが来るなんてだれが予想しただろうか。
瞬きを繰り返すAに、眉を情けなく下げ「駄目だったかな…?」と残念そうに言う吹雪の言葉に勢いよくぶんぶんと顔を横に振る。
A「い、いえ!そんな!私で良ければ付き合います!」
吹雪「本当?」
A「はい!」
吹雪「じゃあ、自主練の時間になったらグランドのベンチで待ってるね」
A「分かりました!」
好きな人と自主練なんて想像するだけでニヤケが止まらなくなる。
A(早く自主練の時間にならないかな…)
なんて自主練風景を妄想してにやにやしているA。
吹雪「あ、水瀬さん」
A「?」
今度は何だろう。と首をこてんとかしげて横を向くA。
吹雪「ここ。ここにご飯粒付いてるよ」
そういって自分の口元の右側をつつく吹雪。
A「へ…っ!?こ、ここですか?」
恥ずかしさのあまり一刻でも早く取ろうと右側の口元を拭う。
だがそれは反対側だったようで
吹雪「ふふ。こっちだよ」
吹雪は柔らかく微笑んでAの左側の口元に手を伸ばし、ご飯粒を指で摘まんだ。
そこまではよかったのだが。
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今日は七夕ですね…!皆さんは何かお願い事しますか(*´∞`*)?
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作者名:きなこ x他1人 | 作成日時:2019年2月10日 0時