聞き取れず ページ35
A「ありがとうございます!」
吹雪「どういたしまして」
と効果音が付きそうなほどの笑顔を向ける吹雪。
その笑顔にやられそうになりながらもAは話を持ち掛ける。
A「あの…!さっきはごめんなさい…」
吹雪「さっき…?」
なんのこと?と首をかしげる吹雪。
A「つくしさんにきっぱり違うって言えなくて…」
誤解されたままかもしれないです…。と申し訳なさそうに謝るA。
吹雪「ううん、気にしないで」
とAの頭をさらりと優しく撫でる吹雪。
案の定、顔を湯気が出るほど真っ赤に染め上げるA。
吹雪「それに僕はー…」
A「僕は…なんですか?」
うまく聞き取れず聞き返せば何でもないよ。と誤魔化す吹雪。
一方のAもさほど気にならないようで、そうですか。と返答する。
吹雪「うん。あ、前に進もうか」
A「そうですね」
いつの間にか野坂と西蔭は席へ着いており、前方には誰も居なくなっていた事に気づいた2人はお好みの料理を取りに前へ進んだ。
そして一人だけ、先程の発言がしっかりと耳に届いていた人物が居た。
ーそれに僕は誤解されても良いけどねー
野坂(どういう意味ですか…吹雪さん)
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作者名:きなこ x他1人 | 作成日時:2019年2月10日 0時