馬乗り ページ27
A(こんな遅くに誰だろう……)
……!もしかしたら吹雪さんかも。きっとジャージの事だ!
A「はーい!」
と私は満面の笑みでドアをあける。
が
それはすぐに崩れ落ちることになる。
A「こんばんわ!吹雪…さ……」
野坂「やあ。大胆な人間違いだね」
ドアのまえでにこにこしながら立っているのは紛れもない幼馴染みである野坂悠馬。
A「ゆ、悠馬?何しに……って!勝手に入らないでよ!」
Aの話に聞く耳を持たずにずかずかと部屋に入った野坂。
野坂「こんな時間なんだからもう少し静かにしたら?」
A「こんな時間にくるあんたはどうなのよ!」
ふいっと野坂から顔をそらすA。
野坂「随分口の聞き方が悪いんだね。」
A「誰のせいだと思ってんの?」
それに……と野坂は続けた。
野坂「僕を他の男に間違えるなんて…いい度胸してるね?」
A「あ、れは!」
吹雪さんが来た!と気分を舞い上がらせていた自分が恥ずかしくてだんだん顔を赤くするA。
野坂「………………」
言い訳を試みたAはそらしていた顔を野坂に向けるが、言葉を詰まらせてしまう。
何故なら、怒ったようで、悲しそうで…複雑な表情をした悠馬がいたから。
A「悠馬………?どうし…」
野坂「………………ムカつく」
A「え…っ………きゃっ!」
声のトーンを下げた野坂に、腕をぐっと捕まれベッドに投げ飛ばされるされるA。
A「………っ!」
戸惑うA上に馬乗りする野坂。
そして、Aの両腕をベッドにぐっと押し付けた。
338人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きなこ x他1人 | 作成日時:2019年2月10日 0時