言いなり ページ12
A「もうやだ…………終わった………」
やっと正気にもどった彼に安堵しているが、また別の問題が生じ、涙声でAは膝を抱えて顔を埋める。
A「だから言ったのに……悠馬の馬鹿!」
野坂「僕を馬鹿にさせたのは一体何処の誰かな?」
A「うっ…」
方目を伏せてAを横目で見る野坂にAは何も言い返せず顔をひきつらせる。
野坂「さあ。全部話してもらうよ。」
そういって野坂はにこりと笑うが怒オーラが半端ない。
A「言わなきゃ……だめ?」
こんな恥ずかしい計画言えるか!とAは女子の最終兵器、涙目+上目づかいを発動させたがそれは逆効果で。
野坂「へえ、まだ襲い足りない?」
と、距離を縮めてくる。
A「わ、わわ分かった!話すから!!」
もう誤魔化せない。と言うことが分かったAはもうどうにでもなれ!と心の中で唱えながら全てを暴露した。
野坂「君は随分とひきょうな事をするんだね」
A「誰だって好きな人とイチャイチャしたいって思うでしょ!」
野坂「そんな手を使いたいとは誰も思わないんじゃない?」
A「そうとはいいきれな……」
野坂「まあともかく、理由は把握した。その薬のせいで僕は君をみると“興奮„してしまうと言うわけだね。」
興奮 と言うワードを強調してくる野坂。
A「……………」
野坂「何か言うことがあるんじゃない?」
A「………無い。」
野坂「ふーん。なら吹雪さんに…」
A「ある!あります!全部私がわるいですごめんなさい!“何でも”するから言わないで!」
野坂「へえ。何でも?」
A「あ。いや、その」
野坂「なら今日から僕の言いなりになってもらうね」
…………………は?
A「無理無理無理!!絶対に嫌!!!!」
野坂「あっそ。なら広めてく」
A「なる!!言いなりになりますから!!」
そう言うと野坂は満足げに微笑んだ。
やっちまったな私…………
最悪だ…………………
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作者名:きなこ x他1人 | 作成日時:2019年2月10日 0時