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「あっ!ちょっ!みつ!!」
「……た、る?」
気怠そうにベッドから身を起こす太輔に近づけずにいると力のない視線がこちらに飛んできた。
「あ、太輔…。大丈夫?」
「……う、ん」
「水でも…」
「帰って!!」
サイドテーブルに置いてあったミネラルウォーターのボトルを渡そうと動いた途端ピシャリと強い声が耳に届いた。
「太輔…」
「いいから帰って!もう渉に迷惑掛けたくない!ほっといて!!」
「迷惑だなんて…」
「ウソばっか、ウソつき…っ」
だいぶ混乱している様子の太輔を置いて帰れる訳もなくベッドサイドの床に座り込む。
「俺、太輔に何嘘ついた?」
「オレのこと…捨てた…」
捨てられたにはむしろ俺の方だろ?と返したいところをグッと堪えて次の言葉を待つ。
「オレには…わたしか居ないのに…めんどくさくなったんでしょ?うっとーしいんでしょ?」
「は…?」
「オレのプライドが傷付かないようにオレから別れ話切り出すように仕向けたんでしょ?そんな優しさいらないし!!」
「違げぇよ…俺はお前がみつと…」
「は?北山はカンケーないでしょ?」
「うん、それに関しては俺の勘違いだったみたい。ごめん…」
でも、だったらなんで太輔は俺と別れるって言い出したんだろう…
「ねえ…太輔、俺の話聞いてくれる?」
「え…あ、うん…」
覚悟を決めて自分の胸の内を吐露する事にした。
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緒直(プロフ) - 完結お疲れ様でした!と、おめでとうございます。短編の時から大好きな作品で毎回更新を楽しみにしておりました!すれ違い続ける2人の感情に涙する事もありましたが最後には笑顔で幸せそうな彼らになって私も幸せな気持ちです!素敵なお話をありがとうございました♪ (2016年9月13日 0時) (レス) id: 8f38dfd30e (このIDを非表示/違反報告)
みつる(プロフ) - 完結おめでとうございますvお疲れ様でしたvvタイトルが示す通りの距離、隔たり…すごく切なくかなり太輔さんに感情移入して読んでた作品です♪渉さんの所へちゃんと思いが届いて身の心も包まれて良かったねv太ちゃん♪凄く素敵なお話ありがとうございました♪ (2016年9月13日 0時) (レス) id: 14851cd1e7 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - すみません。こちらにもフォロー申請は来ていたのですが、まだフォロー許可待ちになっています。もう一度ご確認いただいてよろしいですか? (2016年9月12日 17時) (レス) id: b35bb13645 (このIDを非表示/違反報告)
you☆彡(プロフ) - 北斗さん» 今承認させて頂きましたのでご確認くださいませm(_ _)m (2016年9月12日 16時) (レス) id: d9bdb00312 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - フォロリクしたのが外れていたみたいで、再び申請させていただきました! (2016年9月12日 15時) (レス) id: b35bb13645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:you | 作成日時:2015年9月6日 16時