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太輔の部屋のベッドルーム
何度も来たことあるのになんだかまるで初めて来たような違和感を感じた。
間接照明だけの薄暗い空間のベッドに太輔を横たえて室内を見回すとベッドサイドのチェストの上には以前と変わらないたくさんのメンバーとの写真。
なのに…以前はこれでもかとあった俺とふざけて撮ったツーショットの写真だけ物の見事に姿を消していた。
俺だけ居ない
現実を突きつけられたことに呆然としているとみつがベッドルームに入って来た。
「よこーさん?」
「…ん?」
「一回、藤ヶ谷にちゃんと向き合ってやってくれないか?」
「え…?」
「よこーさんなら藤ヶ谷の性格よく分かっていると思うんだけどさ、藤ヶ谷きっとなにかに縛られて身動き取れなくなってんだと思うんだわ。そこから解放してやれんのってよこーさんだけでしょ?」
「は?むしろそれはお前の役目だろ?」
「俺?」
「あぁ。だって付き合ってんだろ?」
「ハァ??なに寝ぼけたこと言ってんの?」
みつの意外な反応にこっちが驚くっつーの
俺にまで隠さなくてもいーじゃん…
「よこーさんなにをどう勘違いしたら俺と藤ヶ谷が付き合ってると思えんの?」
アッアッアッってみつ特有の笑い声が静かな室内に響く。
「…んっ?あ、れ…?」
「あ、ほら藤ヶ谷気がついた。よこーさんあとは任せた!」
軽い口調でそう言いながら俺の肩を叩いたみつが部屋を後にした。
いったいなにがどうなってるんだ?
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緒直(プロフ) - 完結お疲れ様でした!と、おめでとうございます。短編の時から大好きな作品で毎回更新を楽しみにしておりました!すれ違い続ける2人の感情に涙する事もありましたが最後には笑顔で幸せそうな彼らになって私も幸せな気持ちです!素敵なお話をありがとうございました♪ (2016年9月13日 0時) (レス) id: 8f38dfd30e (このIDを非表示/違反報告)
みつる(プロフ) - 完結おめでとうございますvお疲れ様でしたvvタイトルが示す通りの距離、隔たり…すごく切なくかなり太輔さんに感情移入して読んでた作品です♪渉さんの所へちゃんと思いが届いて身の心も包まれて良かったねv太ちゃん♪凄く素敵なお話ありがとうございました♪ (2016年9月13日 0時) (レス) id: 14851cd1e7 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - すみません。こちらにもフォロー申請は来ていたのですが、まだフォロー許可待ちになっています。もう一度ご確認いただいてよろしいですか? (2016年9月12日 17時) (レス) id: b35bb13645 (このIDを非表示/違反報告)
you☆彡(プロフ) - 北斗さん» 今承認させて頂きましたのでご確認くださいませm(_ _)m (2016年9月12日 16時) (レス) id: d9bdb00312 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - フォロリクしたのが外れていたみたいで、再び申請させていただきました! (2016年9月12日 15時) (レス) id: b35bb13645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:you | 作成日時:2015年9月6日 16時