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「わりぃ…」
そう謝ったみつの方が痛そうな顔してる…
なんて、自分の立場を忘れて俯瞰していると短く息を付いたみつがスマホを取り出してなにやら文字を打ち込んだ。
「あ、ごめん。あのさ…もう一度だけ聞いていい?正直に答えて?」
メッセージでも送っていたのかしばらくスマホを弄っていたみつが画面から顔を上げてじっと目を見てそう尋ねられて仕方なく頷いた。
「よこーさんにとって藤ヶ谷ってナニ?」
「何って…メンバー…だよ」
「…それ以上の気持ち、本当に…ねぇの?」
「無いよ。こんなこと話すとみつにはショックかもしんないけど、そもそも誘って来たのはあっちだし、向こうは新しいオモチャでも見つけた気分だったんじゃね?まぁそれにホイホイ乗っかった俺も馬鹿だったけどさ。ようやく馬鹿げたアソビだってあいつも気づいたんでしょ?だからもうオシマイ。そーゆードライなカンケーなの」
安心して?
もうお前のモノだから…
そうは言えずに捻くれた言葉だけが口をつく
「そっか…」
俺の言葉に辛そうに眉根を寄せるみつに、もっとオブラートに包んだ答え方だったらこんな顔にさせることも無かったんだろう。
でも、アイツを手に入れたんだからこれぐらいの苦しみ味わって貰ってもバチ当たんねぇんじゃない?とか裏腹で卑屈な思考が脳内を占めていた。
どこまでも性格の悪い自分
こんなヤツ
誰も好きになんかなんねぇよな
重くのしかかる空気から逃れるようにテーブルに置いてあったタバコのパッケージに手を伸ばした時、スッと背後の襖が開いた。
「…ごめん、俺じゃ手に負えなかったわ」
戸口に立っている人物を見上げてそう呟くみつに釣られるように振り返るとそこには目を真っ赤にした太輔が立ち尽くしていた。
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放置しててすみませんでした(>_<)
更新再開いたしますのでよかったらこれからもご贔屓に…
you☆彡 2016.7.21
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緒直(プロフ) - 完結お疲れ様でした!と、おめでとうございます。短編の時から大好きな作品で毎回更新を楽しみにしておりました!すれ違い続ける2人の感情に涙する事もありましたが最後には笑顔で幸せそうな彼らになって私も幸せな気持ちです!素敵なお話をありがとうございました♪ (2016年9月13日 0時) (レス) id: 8f38dfd30e (このIDを非表示/違反報告)
みつる(プロフ) - 完結おめでとうございますvお疲れ様でしたvvタイトルが示す通りの距離、隔たり…すごく切なくかなり太輔さんに感情移入して読んでた作品です♪渉さんの所へちゃんと思いが届いて身の心も包まれて良かったねv太ちゃん♪凄く素敵なお話ありがとうございました♪ (2016年9月13日 0時) (レス) id: 14851cd1e7 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - すみません。こちらにもフォロー申請は来ていたのですが、まだフォロー許可待ちになっています。もう一度ご確認いただいてよろしいですか? (2016年9月12日 17時) (レス) id: b35bb13645 (このIDを非表示/違反報告)
you☆彡(プロフ) - 北斗さん» 今承認させて頂きましたのでご確認くださいませm(_ _)m (2016年9月12日 16時) (レス) id: d9bdb00312 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - フォロリクしたのが外れていたみたいで、再び申請させていただきました! (2016年9月12日 15時) (レス) id: b35bb13645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:you | 作成日時:2015年9月6日 16時