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あてもなく夜の街を歩いたけど、知らない店に入る気にもなれなくて仕方なくホテルに戻った。
自分たちの泊まっているフロアにエレベーターがついて廊下を歩き始めると少し先のドアが開く音がして思わず立ち止まった。
「うおっ!よこーさん。お散歩?」
そのドアから出てきたのは両手に缶ビールを抱えたみつだった。
「あ、うん…気分転換にね」
「そっか」
そう言ってみつはすぐ隣の扉をノックした。
そこは太輔の部屋。
今はまだ太輔と顔を合わせられる気分じゃないから俺にみつが背中を向けた隙に通り過ぎようとしたら「あ、おやすみ。よこーさん」なんてすかさず声を掛けられてギクッとする。
「おやすみ」
動揺を隠しつつ慌てて自室のロックを解除して逃げ込んだ。
なんだ、やっぱり…
みつと上手くいったんだ
だから俺はお払い箱ってことか
全身を襲う絶望感に目の前が真っ暗になる。
笑って背中を押すなんてやっぱり出来ない
いや、俺なんかが背中押さなくてもきっとあの2人は上手くいく
それを指咥えて見てるしかないのか
いつかこんな日が来るって覚悟してたのに予想の域を余裕で上回る辛さに胸が張り裂けそうだ。
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緒直(プロフ) - 完結お疲れ様でした!と、おめでとうございます。短編の時から大好きな作品で毎回更新を楽しみにしておりました!すれ違い続ける2人の感情に涙する事もありましたが最後には笑顔で幸せそうな彼らになって私も幸せな気持ちです!素敵なお話をありがとうございました♪ (2016年9月13日 0時) (レス) id: 8f38dfd30e (このIDを非表示/違反報告)
みつる(プロフ) - 完結おめでとうございますvお疲れ様でしたvvタイトルが示す通りの距離、隔たり…すごく切なくかなり太輔さんに感情移入して読んでた作品です♪渉さんの所へちゃんと思いが届いて身の心も包まれて良かったねv太ちゃん♪凄く素敵なお話ありがとうございました♪ (2016年9月13日 0時) (レス) id: 14851cd1e7 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - すみません。こちらにもフォロー申請は来ていたのですが、まだフォロー許可待ちになっています。もう一度ご確認いただいてよろしいですか? (2016年9月12日 17時) (レス) id: b35bb13645 (このIDを非表示/違反報告)
you☆彡(プロフ) - 北斗さん» 今承認させて頂きましたのでご確認くださいませm(_ _)m (2016年9月12日 16時) (レス) id: d9bdb00312 (このIDを非表示/違反報告)
北斗(プロフ) - フォロリクしたのが外れていたみたいで、再び申請させていただきました! (2016年9月12日 15時) (レス) id: b35bb13645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:you | 作成日時:2015年9月6日 16時