Episode059 ページ10
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小学生六年生の夏休み。
明日から二学期という始業式前日の夜、宿題を終わらせた私は特にやることもなく眠りについた。
『ーー、……』
グイン
『ーー、☓☓☓☓☓』
「っ、?」
その日、ベッドに入って、うとうとしていた私の脳裏に、不思議な映像が浮かんだ。……それは、親友が黒い穴に入っていく映像。見たこともない黒い穴だったし、親友は口元をなにか動かしていたがそれは訊きとれなかった。夢、かな。眠りに落ちるかというところだったし、たぶん寝ぼけていただけだろう。こういう時はよく夢か現実か分からなくなることがあるものだし。
私はまた深く考えずに、眠りについた。
.
ザアアアァァァ……………
夏のくせに、その日はひどい雨だった。朝、いつも通り親友の家のインターホンを押すと、そこは留守だった。寝坊かな、と思って私はしばらく待ってから学校に行った。
「あれ、やっぱり奈那来てない?」
「Aちゃん一緒じゃないんだ!じゃあお休みじゃない?」
クラスメイトに確認するもやはり学校にまだ来てないらしく、私は不思議に思いながらランドセルを机に置いた。
「みんな席についてー、大事なお話があります」
そして先生が教室に入ってきて、ざわついていた教室は静かになった。全員が席についたので、余計に空いたままの親友の席が目立った。
「えー、赤橋さんの行方が、昨日から分からなくなっています」
「は……………………」
えー!とクラスが騒ぐ中、私は一人でただその一音を発した。
「朝、保護者の方から学校の方に連絡があったので先生たちがお家に行ったのですが、その時には保護者の方もおられませんでした」
どういうことだ……?と私は顔をしかめた。親友だけでなく、家族全員が行方不明になったと?あいつは確か両親との三人暮らしだったはず。父親は仕事に出ているから不在だった?いや、しかし先生の口ぶりからして父親も行方が分からないのだろう。家族単位で、失踪するなんて……。
グイン
瞬間、私は昨日の晩に見た映像を思い出した。あれは、親友が何処かへ行ってしまうことを暗示する予知夢だったのか?遠くに行ってしまうことを象徴して、黒い穴が出てきたのだろうか。
『ずっと、なんて無いのに、何でみんなそんなこと言うんだろ』
誰も居なくなったその席を、私は静かに見つめた。
ザァアアア、という、雨の
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亜桜(プロフ) - 深未さん» つけてないですよ〜! (2019年12月18日 8時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
深未 - 夢主ちゃんバックワームつけてないの?笑 (2019年12月18日 0時) (レス) id: cdb3fa391f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - 霧月さん» そんなに嬉しいお言葉を頂けてうれしいです(T^T)続編更新致しましたのでそちらもよろしくお願いします! (2018年10月8日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
霧月(プロフ) - とても面白いです!!夢主ちゃんの性格も大好きです!!更新楽しみにしてます(≧∇≦*)大変だと思いますが、頑張ってください! (2018年10月8日 0時) (レス) id: 77a041f6c8 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - R.Oさん» ありがとうございます(T ^ T)がんばります!! (2018年8月22日 16時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜桜 | 作成日時:2018年6月15日 17時