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12.鬼兵隊 ページ15

金髪の女、こと来島また子が雑魚天人を打つのと同じように、私に向かって銃を打つ。
私はそれをひらりと躱した。


「!!…武市先輩!なんか一人変なのがいるッス!」


喋りながらも何発か打ってくる弾を躱す。
しかし、さすが『紅い弾丸』といったところか、私の避ける先へと弾が打たれていた。
躱すのは不可能なため、刀を抜き、斬る。


「斬った…?確かに、動きが他の者とは違う。これは一筋縄ではいきませんね。」


「ってあんたさっきからなんもしてないじゃないッスか!」


来島また子が言う通り『武市変平太』は先程から変わらず刀を握りプルプルと震えている。
たしか、武市変平太は策略家だったはず。それなら、この場で刀を握ることになってしまったのも、なんだか災難に思えてくる。


「拙者が相手をしてこよう。お主らは引き続き、こいつらの相手を頼むでござる。」


「ちょ、万斉先輩!」


そんな声が聞こえたと思ったら、一直線にこちらに向かって来る『河上万斉』。しかし、私の姿をみた後、走るのをやめた。


「その服…第七師団か?何故刀を持っている?」


なるほど。今回ばかりはこの服に助けられたということか。
助けられたのか、邪魔をされたのか。


「成り行きでこの服を着ることになってしまいましたが『客』みたいなものです。ここを守りに来たのですが、どうやら必要ないみたいですね。」


ちら、と横に目を向ける。そこには、2人によって倒された天人たちが転がっている。立っているものも、もうほぼいないであろう。


「ッ!万斉先輩、離れるッス!そいつ、真選組の女ッスよ!」


私の声が聞こえたのだろうか。結局、バレてしまう。職業上、そんな簡単に気づかれてしまっては困るのだが…。私の立場的に、仕方の無いことだろう。


「ほう。どういうことだかは知らんが、ここで倒さなければならないみたいでござるな。」


そういい、三味線に手をかける。
はぁ、なぜ鬼兵隊の連中は誰も話を聞かないんだ…。私が悔しくも"客"だと名乗ったというのに。
もうめんどくさいここで斬ってやろうと刀に手を伸ばす。

そのとき、背後から一際大きい聞こえてくる。
姿が見えたかと思うと、それは大型の天人だった。

13.共闘→←11.襲来



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愛梨沙(プロフ) - 面白いです。更新楽しみにしてます。頑張ってください (2019年12月23日 1時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!Twitterにもこちらにも感想を下さるなんて…!!更新頑張ります! (2019年8月16日 20時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - Twitterでのとあるふぉです!飽さんの小説最高でした、、神威かっこいい、、!!応援してます!これからも頑張ってください! (2019年8月16日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ツナを食す夢猫さん» ありがとう…!!しっかりなんて…(∩_∩) 本当に適当に読んでくれて構わないからね! (2019年8月16日 16時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
ツナを食す夢猫(プロフ) - 飽さんこんにちは()飽ちゃんの文をしっかり読むことは少ないから小説を読めるのが凄く嬉しいです!更新頑張ってね!! (2019年8月16日 9時) (レス) id: fb2e15c792 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月11日 18時

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