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嫌な予感がした。
「だって彼女は、明日までいるって…」
「明日に、いくって…」
そう自分に言い聞かせ、紙に目を通す。
ああ、分かってたんだけど、なぁ
「親愛なるパン屋の皆様方へ。
嘘ついてすみません
パン屋がこれからも繁盛するよう願ってます
ほな、さいなら Aより」
伝票や仕事についてのメモ、
その他諸々よく見た
紛れもない彼女の可愛らしく少し雑な字。
こんな、手紙…
本当に質素な、完結に内容しか書かれていない手紙。
けれど、きっとこれが彼女の気持ちなのだろう。
パン屋の繁盛なんて、誰か一人でもかけてたら意味ない。
なんて、彼女以外の5人全員思っていることなのに
せめて、彼女には笑っていて欲しかったのに
あの笑顔は、彼女の笑顔じゃない
そんなこと分かってるのに
彼女に笑顔でいて欲しいのは自己満足だろうか…
こんな日でも
キッチンの窓から差し込む朝日は綺麗だ。
早朝のラジオ。
今日は、どこか寂しくてなつかしいオーケストラが流れた。
小さな小さな音だけど
寂しくて、涙が潤んだ。
その音色を聞いて、ふと、思い出す。
Aちゃんは、少し前にこんなことを言っていた
『楽しい時間も、奇妙な時もあっという間にすぎるんですよ。
人生楽しくない時間の方が多いけど
その方がきっと、思い出に浸れます。
思い出はどんどん美化されて
かけがえのない時だったんだって…
ようやく気づくんです。』
…あぁ。本当にその通り。
僕らはきっと。
死ぬまで彼女と居た楽しい時を思い出して生きていくのだろう。
きっと、忘れられないんだろうな。
そして、彼女も彼らと過した日々は忘れられないのだろう。
手紙を片手に、こちらまで向いてきた朝日に顔を向ける
…あ、もうこんな時間か。
とぺいんととしにがみくんを起こしに向かうと、
彼らも同様眠れなかったようで
ベットの上で2人ともうづくまっていた。
先に起こしたぺいんとがキッチンで、泣く声が聞こえる。
あぁ、見たんだね。
そうだよ。これが現実だ。
泣き落としなんて聞かないし
僕らの声は届かない。
希望があるなんて確証もない。
あるのは、3行のみの別れの手紙だけ。
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白米の無い弁当 - え…ナニコノ神作品…え？夢主ちゃんの心が壊れてしまったような表現、もう他人としてwrwrdと関わろうとしてたりする表現がガチですごすぎる…早く続編出らへんかな (5月27日 1時) (
レス) id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
烏丸 - 無能パロのテンプレっぽさが全くなくて、夢主ちゃんのもう手遅れだって言う感じの絶望感とか、ものすごい心に響く作品でした…応援してます！！！ (2023年4月13日 19時) (レス) @page45 id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
稀鈴 - まじで泣いておりました🥹 (2023年1月30日 18時) (レス) @page43 id: 9135c42b7c (このIDを非表示/違反報告)
稀鈴 - こんばんはです！無能パロはやっぱり最高ですね！！ (2023年1月30日 18時) (レス) @page43 id: 9135c42b7c (このIDを非表示/違反報告)
ぽわ(プロフ) - むみさん» わぁぁあぁ！！ありがとうございます(；；)!!!!割と現実よりの辛めのお話なんですが分かっていただけてめちゃめちゃ嬉しいです…😭!!!!そのお言葉一つで頑張れます！ありがとうございます!!!! (2022年10月19日 3時) (レス) id: 4c9d995662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわ | 作成日時：2022年7月5日 3時
