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まず声を発したのは
zm 「っあ、A…ぅ、ぁ…すま、すまんかっ…ひぐ…」
縋るように謝られるけれど今の私からしたら
“知らない人” であり”他人” なのだから
『初めまして。』
そういうた。
どん底に打ち付けられたような顔をして私を見る。
いやそんな顔されても…
rd「ちょっと…Aちゃん…!!」
間を取り持つようにコソコソと話しかけるこの国の総統サマ
『いやちょっとなんて言われましても、よぉ知らない人ですから…』
rd 「復讐は後で!!今は、ね?」
『いや復讐もクソもないですよ?』
rd 「うぇえ!?あ…でもまぁそっか……
いや俺なら復讐したいけど」
私の脳内は飛行機乗れなかった分ちゃんと金出してくれるんかな〜って事でいっぱいいっぱいだった。
ー
rdsideー
久々に会った彼女は笑顔を絶やさなかった。
それは、確実に彼女の笑顔ではなかった。
けど、意図的に作られたものとはまた違くて、
…うーん、なんて言えばいいか分からないな。
最後に会ったの、数年前だしなぁ。
数年前は精神的にキツそう顔をしていたけど今はなんだか
とっても楽そうだ。
彼女以外の人とはよくあってたんだけどね。
彼女が居なくなったって聞いた時はびっくりしたよ。
何があったのか、聞いた時はもっと驚いたけどね。
話の内容があまりに酷いものだったから。
自白するように、重い声で告げられたその真実に、震えが止まらなかった。
自分が親交を深め、プライベートでも友人として大切な人だった彼らが、ここまでしたのかと。
恐怖だったけれど、元々彼らが彼女をどれだけ愛していたかを知っていたため、協力することしか出来なかった、し
自分自身、彼女が生きているかどうかはとても心配だった。
彼女は世界の政治界ではそこそこ有名で、
その有名の理由は「有能すぎる」という単純なもの。
実際俺も何度も勧誘したけど
『私グルさんに忠誠誓ってしまってるからなぁ…すまんなぁ』
と緩やかに断られていた。
そんな、彼女がそこまでの酷い仕打ちを受けたのだから、
復讐したいのはわかるけれど、今だけは何も言わずに。
そう思ったのも束の間。
彼女の顔をふと見れば、
酷く、暇そうで興味の無さそうな顔をしていた。
あぁ、復讐とかじゃないんだ。
もう、なんとも思わないんだ。
好きの反対は無関心、とはよく言ったものだなと思った。
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白米の無い弁当 - え…ナニコノ神作品…え?夢主ちゃんの心が壊れてしまったような表現、もう他人としてwrwrdと関わろうとしてたりする表現がガチですごすぎる…早く続編出らへんかな (5月27日 1時) (レス) id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
烏丸 - 無能パロのテンプレっぽさが全くなくて、夢主ちゃんのもう手遅れだって言う感じの絶望感とか、ものすごい心に響く作品でした…応援してます!!! (2023年4月13日 19時) (レス) @page45 id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
稀鈴 - まじで泣いておりました🥹 (2023年1月30日 18時) (レス) @page43 id: 9135c42b7c (このIDを非表示/違反報告)
稀鈴 - こんばんはです!無能パロはやっぱり最高ですね!! (2023年1月30日 18時) (レス) @page43 id: 9135c42b7c (このIDを非表示/違反報告)
ぽわ(プロフ) - むみさん» わぁぁあぁ!!ありがとうございます(;;)!!!!割と現実よりの辛めのお話なんですが分かっていただけてめちゃめちゃ嬉しいです…😭!!!!そのお言葉一つで頑張れます!ありがとうございます!!!! (2022年10月19日 3時) (レス) id: 4c9d995662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽわ | 作成日時:2022年7月5日 3時