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ーCLOSEー
お店は今日はもう閉店。
虫の鳴き声が街中に響いた。
kr 「そう、いえばさ。Aちゃんこっちの言語めちゃくちゃ上手いよね。」
『あ、ほんまっすか？勉強してたんで…』
…勉強したのは本当だがそれよりも
外交でここら周辺の国の言語覚えたから、やな。
幹部という名の何でも屋、やったからなぁ。
ああ、あかんあかん。
今の私は、町っ子パン屋ちゃんなんや。
sni 「…ねぇ」
『？なんすかしにーさん』
sni 「なんか、すっごくつらそうな顔してるよ」
ああそんな私が酷い顔をする程あの国に執着していたのか。
鼻筋の通った綺麗な顔が心配そうに覗き込んでいる。
『んふふ、あれっすよ。勉強してた時辛かったなーって』
…
私がそう笑えば
sni 「そっかぁ、僕も勉強嫌いだったなぁ」
なんて笑い出すしにーさん。
また嘘、着いてしもたなぁ
騙しているなんて、知られたら働けんくなってしまうなぁ
私の中で、私を殺して
記憶を塗り替えていけばなんも辛くないんや
そうや。私が酷い顔をしていたのは勉強が辛かったから
それ以外の、何もんでもないわ。
pi 「…ほんと？」
ぺいんとさんの髪が生温い風に揺れてもうひとつの綺麗な目が私を見ていた。
眼球には、確かに私がいた。
『ほんまっすけど、どうかしました…？？』
彼の眼球に映った私は一人ぼっちだった。
勿論、私を見ていて、その奥にはしにーさんやクロノアさんは前に歩いていて、
私とぺいんとさんは横並びで歩いているから
瞳に映るのは私ひとりでおかしくないはずなのに
私がひとりぼっちにみえた。
風が止んで、ぺいんとさんの目は元に戻る。
私の後ろに立ち。私の目を見た。
私も、ぺいんとさんの目を見た。
いつも見えている方の目は
私と、しにーさんとクロノアさんが映っていた。
もちろん、立ち位置を変えたから当たり前なんだけど
ひとりじゃないよ、なんて言われている気がして
昔の私やったら
胸が温まって泣いちゃうんやろうなって思った。
ま、今の私には
『(…風呂入りてー)』
そんな瞳が響くわけが無いんやけど
てか、、自意識過剰か。
『さ、帰りましょか』
笑ってぺいんとさんに言えば
「…そだね。」と複雑そうな顔で笑った。
生暖かい風が、もう一度ふいた。
その暖かい風は
気持ち悪かった。
生暖かい風、あんま好きやないねん。
冷たいなら、冷たい方が。
きっと憎めるから
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白米の無い弁当 - え…ナニコノ神作品…え？夢主ちゃんの心が壊れてしまったような表現、もう他人としてwrwrdと関わろうとしてたりする表現がガチですごすぎる…早く続編出らへんかな (5月27日 1時) (
レス) id: b86b104ca2 (このIDを非表示/違反報告)
烏丸 - 無能パロのテンプレっぽさが全くなくて、夢主ちゃんのもう手遅れだって言う感じの絶望感とか、ものすごい心に響く作品でした…応援してます！！！ (2023年4月13日 19時) (レス) @page45 id: 144a6ab78e (このIDを非表示/違反報告)
稀鈴 - まじで泣いておりました🥹 (2023年1月30日 18時) (レス) @page43 id: 9135c42b7c (このIDを非表示/違反報告)
稀鈴 - こんばんはです！無能パロはやっぱり最高ですね！！ (2023年1月30日 18時) (レス) @page43 id: 9135c42b7c (このIDを非表示/違反報告)
ぽわ(プロフ) - むみさん» わぁぁあぁ！！ありがとうございます(；；)!!!!割と現実よりの辛めのお話なんですが分かっていただけてめちゃめちゃ嬉しいです…😭!!!!そのお言葉一つで頑張れます！ありがとうございます!!!! (2022年10月19日 3時) (レス) id: 4c9d995662 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽわ | 作成日時：2022年7月5日 3時
