【d！】ほな、さいなら

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それはトントンとコネシマの声だった。

コイツらに続き皆がペ神に責めるように問いただした。






「…誰のせいで」



「誰のせいでAちゃんがこれ服用する羽目になってると思っとるんや！」


苦しそうに吐き出されたペ神には珍しい大声に皆がシン、と静まり返った



「…ええか？よぉ聞け。」







冷たい目と、先程とは違う落ち着いたトーンでゆっくりと話し始めた。









sn sideー。




最初、異変に気づいたのは彼女が傷だらけでくるようになってから。

明らかに誰かに暴行された後。
前の、というかいつものドジしてする怪我とは違った。


酷く辛そうな顔で笑うから。
何があったのか問い詰めても

『…なんでもあらへんよペ神。優しいなぁほんま』

そうまた笑う。何を話しかけても笑うだけ。

いつもの笑顔とは全く違う顔で。







疑いが確信に変わったのは
お前らが、Aちゃんの話を出さなくなったことと
俺の目の前でAちゃんのことを、無能と蔑むように、
嘲笑うように言うてからや。


覚えとるか？あん時。目の前におったAちゃん、どんな顔しとった？


辛そうで苦しそうで、今にでも亡くなりそうな顔。

そんな顔でまたへへへ、と笑って
俺の強く握った拳を手で収めながら

『私はだいじょーぶやから、辞めてぇや。』

そういうもんだから、怒らなかったさ。






それからどんどん彼女は衰退して行った。




目に見えるほど。




そして彼女は俺に薬を求めるようになった。

蔑まれた時、昔を思い出して辛くならないように
…君らが嫌いになりたなくて、
自害するんが怖いって、精神安定剤をとりにきたのが初めだったと思う。

俺は、渋々軽めのものを彼女に渡したけれど
どんどんそんなものでは効かなくなっていった。
分かるやろ？薬に抵抗が出来てしまったんや。


その後、殴られた時用に、と鎮痛剤。

それと彼女、ろくにメイドも手配して貰えんくて
全部自分でやっとった。
自分の軍の部下から合わない男用
軍服をもらって自分で縫い直し来ていた為擦れて、
暴行を加えられて、
泣く日々が耐えんくて、目が腫れて
傷が増えとるのに、迷惑かけた無い言うし。

そういうてから、来る頻度減ったし。

でも傷は減っとらんくて。
どうしてもと

そのための炎症を抑える、薬。


そして次に彼女が来たのは

寝れないから、と睡眠薬を貰いに来た時だった

げっそり痩せた彼女に俺は心配した。
なぜなら人間は寝ないと、死んでまうから

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