【d！】ほな、さいなら

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「ッチ……邪魔やねん」

それは会議に向かう途中、コネシマとぶつかってしまった事で起こった。
彼はそれがとても嫌だったのかイラついたのか
強く方を押され後ろの手洗い場に後頭部をぶつけた。
彼は、こちらを見る気配もない。

去っていく彼に頭が朦朧としながら
『あ、あは〜ごめんなぁ〜』
そう謝っておく。





次に舌打ちをされたのはその五分後。
会議室に入った直ぐに大先生に言われた言葉。
「ッチ……身なりぐらい整えてこいや」
タバコを吸い香水まみれのしわくちゃなスーツの人に言われたくないという言葉を抑えながら
『んふふ、せやんな〜女っぽくなくてごめんなぁ』
そう謝れば
「……はぁ、だっる」
と言われる始末。




長かった髪を切ったのは誰のせいやっけか。
そうやな、うーん。



…あ、そうや。シャオロンがイタズラで私の髪をハサミで切ったんやっけか。
あんなに、自慢やった、みんなか褒めてくれた髪を私が寝てる間に勝手に入って、乱雑に切ってったんよね。

朝、起きた時枕には私の大量の毛があって絶望したんやっけ。
耐えれなくなって問いただしたら

「ブスは何しても変わらんやろ」
「煩いな。黙れや。」
「それぐらいで怒んなや。だるいわ」
そんなふうに言われたんやっけか。

ほかのことは覚えとらんのに言われた事はよう覚えとんなぁ私。
ま、人間ってそんなもんよな。

すぐ、人の態度って変わりよる。





そんなふうに考えているとゾムが怒り出す。


でもそれはもちろん私に暴言を吐いた事に対してやなくて
「大先生タバコ吸うなや!!!」といういつもの小突き合い。
すると八の字に眉を曲げ
「あぁ、すまんすまんってゾムさん怒らんとって〜」
と手を合わせる大先生。
私には謝ったことほとんど無いくせに。

まぁ、関心がないよかマシ。
そう心に言い聞かせ笑顔笑顔。

gr 「内ゲバするんちゃう。今日集まってもらったんは1つ話しておきたいことがあってん」
グルッペンが姿勢を正すので私達もただし話を聞く。

「…N国から、宣戦布告をされた。」
「喜べ！戦争だ!!!」



……どうやら戦争の幕開けみたい。
うぉぉぉ！！と盛り上がる私以外には私は見えていないようだった。

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