【wrwrd】森の住人さんの秘密 2 (ページ45)

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43話ページ45

「あらアラあラwこンナもんジゃ、ご自慢の人型ロボットも意味なイデすねw」
「ッグゥ………エラー…エラー…エラー…」
「さぁテ、オウサマはどこかナ？」

早く。早くイカナイト。敵を排除シナイと。

「ッチ…」

唇を噛み正気を持たせる。
飲み込まれちゃだめだ。
まだ私は人間。そう、人間…兵器なんかじゃない。

気づけば王の間の前にいた。
容赦なくドアを破壊する。
ターゲットは玉座で足を組みながらニヤニヤとしていた。

｢おぉ！やっと来たか！！！！待っていたぞ！｣
｢お久しぶりですね。お会いできて嬉しいです｣
｢私もだ…そういや瀧はどこいったんだ？やはり死んだのか？｣

表情をなるべく変えずに答えたが瀧の事が出てきてターゲットを強く睨む。
するとターゲットはニヤリと口角を上げ、

｢なるほど…お前が殺したのだな！ハハハハ！！！！！｣

急に笑い出した。
息子が死んだというのに何故そう大声で笑えるのか。

｢クフフッ！想い人に殺されるなんて！！こんな滑稽な悲劇、あるものか！｣

｢滑稽…？｣

許せない。

瞬間、私はターゲットの方へ走り剣を振るった。
が、いつの間に取り出された相手の剣によって防がれる。

｢巫山戯るな！！！！仮にも父親でしょう！？なぜそんなことを言えるの！？！？｣

それでもターゲットの口は止まらない。

｢私はね、不幸な話が大好きなのだよ…！！｣

｢それにしても…｣

｢あぁ…！！お前はなんて可哀想な子だろうか！愛国心が強い親にお国の為と捨てられ、モルモットにされ、脱出を試みた仲間は殺され…｣

｢っ！！！！黙れ！！！！！！｣

｢となると、お前は皆の不幸の種なんじゃないか？｣

不幸の種。

その言葉を否定してくれる人なんてこの部屋にはおらず、その言葉が部屋に響く。