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ut「ただいま」
玄関の扉を開け、中にいる彼女に聞こえるぐらいの大きさでそう言う。
しかし、いくら待っても返事は無かった
ut「あれ、Aちゃん？」
リビングに行くも彼女の姿はない。
部屋の電気もテレビもついているので家にはいるはずなのだが…。
お風呂場とトイレ、寝室も覗いたがいない
流石におかしい、そう思い彼女に電話をかけた
ﾁｬｯﾁｬﾗﾁｬﾗﾗﾗｯﾁｬｯﾁｬｯ ﾊﾟﾌ!
彼女の携帯の着信音である、○点のテーマが部屋に響き渡る
ut「スマホも置いてっとるんか…？おーい、Aちゃん？？」
さっきよりも大声で彼女を呼ぶと、どこからか『はーい』と言う声が聞こえた
ut「ん、どこや？？」
周りを見渡すが彼女の姿はない。
もう一度呼ぼうと息を吸い込んだ時、
『ごめーん、ベランダにいたから気づかなかった』
彼女がベランダから中に入ってくる
どうやら煙草を吸っていたらしい
ut「あ、なんやぁ…。ビビらせんといて！」
『あはは、ごめんて』
俺の彼女は、一見清楚そうに見えて実は重度のヘビースモーカーである
俺も煙草は吸うほうだが、俺以上にやばい。ほんとに。
『ご飯温まってるよ。すぐ準備するね』
そう言って、苦い煙草の香りを漂わせながらキッチンへ向かおうとする
ut「あぁまって、その前に上着」
『あ、そうだった』
彼女を呼び止めて、上着を脱いで渡す
『………わざとなの？』
ｿﾞﾜｯと、背中に冷たいものが走る
上着を受け取った瞬間、彼女はかつてないほどの低く冷たい声で俺にそう言った
ut「えっ…………？」
なんのことか訳が分からず、間抜けな声が出る
『……ごめん、なんでもないや！ほらお腹すいたでしょ？ご飯いこ！』
先程の空気とは一転、ぱっと笑顔を浮かべたAは小走りでキッチンへと向かった
ut「…何だったんやろうか」
そう不思議に思ったものの、もう一度あの空気になるのが怖くて聞くことは出来なかった。
.
.
.
.
.
俺は気づかない。
自分の上着から、昨日と同じ少女の甘い香りが漂っていた事を
俺は知らない
この時、既に2人の関係にヒビが入っていたことを。
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リンゴ(プロフ) - on……Twitterできないンゴ…（泣） (2020年1月21日 19時) (
レス) id: aa68c2f553 (このIDを非表示/違反報告)
伊玖 - やばい泣きそう。この作品好きです。サイト変わっても、頑張って下さい (2020年1月13日 21時) (レス) id: c7c0ec82fd (このIDを非表示/違反報告)
音羽リン(プロフ) - 矢吹由佳さん» ボードの方にお邪魔してよろしければ、そちらに書き込ませていただきますがよろしいでしょうか？？ (2019年12月27日 17時) (レス) id: bd02fe3886 (このIDを非表示/違反報告)
矢吹由佳(プロフ) - え…Twitterできない民はどうしたらいいでしょう…？ (2019年12月27日 17時) (レス) id: fb9a708175 (このIDを非表示/違反報告)
音羽リン(プロフ) - Venusさん» そう言っていただき本当に嬉しいです、ありがとうございます！よろしければ、Venusさんのボードの方にお邪魔してそちらに書き込ませていただきたいと思うのですがいかがでしょう？ (2019年12月27日 15時) (レス) id: bd02fe3886 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音羽リン
| 作成日時：2019年9月16日 23時
