第42話 ページ45
*トントン side*
レイに連れられて地下に駆け込むと、兵士の言っていた通り、チーノと女王が居た。
レイ「チーノ先輩っ！！」
レイの声に女王が気付き、ギロリとこちらを睨んでくる。
そのすぐ足元に倒れているチーノは、ピクリとも反応しなかった。
ト「これはこれは女王陛下……うちの幹部に、いったい何してくれはったんですかねぇ？」
込み上げてくる怒りを必死に抑えながら、女王を睨み返す。
カーラ「あぁもう…次から次へと……全部あんたのせいや！！！」
突然声を荒らげたかと思うと、女王はチーノの頭をガッと踏みつけた。
レイ「嫌っ……！」
顔を青ざめさせるレイの隣で、俺も思わず息を呑む。
カーラ「“うちの幹部”……？ 何言うてはるん？ “コレ”は……私のモノや。こんなっ……出来損ないでグズな不良品っ！！！ 上手く使ってやれるのなんて私しかおらんやろ！！！」
ト「お前っ……自分の弟やろが！！！ なんでそんな言い方できるんや!?!?」
チーノ、お前…こんなクソみたいな姉貴に、ずっと
もっと…もっと早く、気付いてやれていればっ……。
レイ「………け……な………」
ト「えっ……？」
微かに口を動かしたかと思うと、レイはゆっくりと女王に向かって歩を進め始めた。
ト「レイ!?」
カーラ「くっ……来るなァ！！！」
チーノの頭を雑に掴んで持ち上げ、そのこめかみに銃口を当てる女王。
何か薬でも盛られたのか、チーノは一切反応を示さない。
カーラ「とっ……止まれ！！！ 止まらんとっ……う、撃つで!?!?」
半狂乱で
カーラ「え……？」
突然の事に、女王はストンとその場に崩れ落ちる。
その拍子に、チーノと拳銃が女王の手から離れた。
そのまま力無く倒れかけたチーノを優しく支え、レイは初めて聞くような覇気のある声で叫んだ。
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空文 晴霧(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2020年3月30日 12時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 更新頑張ってください…！応援してます！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
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