第40話 ページ43
*レイ side*
チーノ先輩を連れ戻す！と、息巻いていたのも束の間……こちらが宣戦布告すると、アリメンターレ国はそれに応じず、無条件でこちらの要求を呑むと返してきた。
レイ「なんだか……
代表として来ているグルッペンさんとトントンさん、そしてオスマンさんの一応護衛として、私もアリメンターレ国へとやって来た。
今は、応接室のような部屋で待機しているところだ。
ト「元々、兵力は雲泥の差があったしな。まともにやり合っても勝てへんってわかってたんやろ」
グ「なんだつまらん……。せっかく久々にやり合えると思ったのに……」
オ「ま、結果オーライやん？ こっちは一切の損害を出さずに幹部を連れ戻せるし、不可侵条約も結ばせる事ができるんやから」
それなりの覚悟はしてたんだけど……何にせよ、チーノ先輩を無事に連れ戻せるならそれでいい。
レイ「それにしても……ちょっと遅くないですか？」
この部屋に通されてしばらく経ったが、一向に女王が出てくる気配が無い。
グ「ふむ……何やらキナくさいな」
グルッペンさんが薄く口角を上げると同時に、トントンさんとオスマンさんは目つきを鋭くさせる。
その言いようの無い威圧感に、私は思わず身震いしてしまった。
さすが……我が国の“三強”と言われるだけはある。
レイ「わ……私、少し訊いてみますね」
恐る恐る三人にそう言い、部屋のドアを開けて外に居る兵士に声をかけた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 14人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空文 晴霧(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2020年3月30日 12時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 更新頑張ってください…！応援してます！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
