第39話 ページ42
*グルッペン side*
グ「……これは？」
レイ「ア…アリメンターレの、情報…です……！」
その一言に、一同は騒然となる。
シ「な、なんでそんなもん持ってんねん！」
ゾ「まさか…それ手に入れるために、わざと拉致られたんじゃ……」
エ「そうだとしても…部外者である彼女が、そう
エーミールのその言葉を聞いて、ある一つの仮定を導き出す。
グ「……レイ。これは……チーノが入手したのか？」
ｼｮ「えっ……!?」
試しに尋ねてみると、レイは肯定を示すように何度も頷いた。
やはりな……。
シ「な、なんであいつが……」
ｼｮ「それよりっ……チーノさんは!?」
ショッピが身を乗り出してレイに詰め寄ると、彼女は崩れ落ちるようにして地面に頭を
レイ「お願いしますっ……。あの人を…チーノ先輩をっ、助けてくださいっ……！！」
鬱「レイちゃん……」
幹部一同の視線を受けながら、レイは必死に訴え続ける。
レイ「先輩は…我が国のために、自国であるアリメンターレの情報を盗みました……！ そして…私を逃がすために、先輩は…あの人はっ……！」
グ「安心しろ。我が優秀な幹部は、必ず連れ戻す」
ト「グルさん……」
恐る恐る上げられた彼女の顔は、涙でぐしゃぐしゃだった。
レイ「ありがとうっ…ございますっ……！！」
再び頭を下げる彼女を優しく撫で、俺は立ち上がって一同を見回した。
グ「聞いての通りだ。準備が整い次第、アリメンターレ国に宣戦布告する！！」
俺の宣言に、異議を唱える者は誰一人いなかった。
チーノの事を疑っていたメンツも、レイの様子を見て吹っ切れたらしい。
グ「レイ、長旅で疲れているだろうが……直接、チーノを迎えに行きたくはないか？」
レイ「え……」
ゆっくりと顔を上げたレイは、迷わずこくりと頷いた。
それを見て俺は、満足して口角を上げる。
グ「では……行こうではないか。お前の敬愛する先輩を救いに！」
レイ「は……はいっ！」
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空文 晴霧(プロフ) - suzurei/鈴玲さん» ありがとうございます！ 頑張ります！ (2020年3月30日 12時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
suzurei/鈴玲 - 更新頑張ってください…！応援してます！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: 54995dabe3 (このIDを非表示/違反報告)
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